メガバンクの先を行くシンガポールDBSの凄み
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「ジェフ・ベゾスが銀行業を行うとしたら何をするだろうか?」
「世界一のデジタルバンク」と称賛され、世界中の金融関係者から注目を集めている銀行がシンガポールにあります。DBS銀行です。
DBS銀行の名を世に知らしめたきっかけは、金融専門情報誌「ユーロマネー」による極めて高い評価です。ユーロマネーは「World’s best digital bank」の称号を、2016年と2018年の2度にわたりDBS銀行に与えました。また「グローバル・ファイナンス」誌が選ぶ「World’s Best Banks 2018」においても、DBS銀行はアジア初の「Best Bank in the World」を受賞しています。
DBS銀行は、デベロップメント・バンク・オブ・シンガポールの名の通り、シンガポールの開発銀行として約50年前に誕生しました。彼らが、デジタルトランスフォーメーションに大きく舵を切ったのが2009年のことです。
そのときDBSのグレッドヒルCIOは、自らこう問いかけたそうです。
「もしアマゾンのジェフ・ベゾスが銀行業を行うとしたら、何をするだろうか?」
そして銀行の未来像を徹底的に考え、その結果、同行は「世界一のデジタル銀行」に変革されました。
すなわちDBS銀行がベンチマークしてきたのは欧米の金融機関ではなく、テクノロジー企業だったということです。DBS銀行は、テクノロジー企業が金融産業にもたらした新しいルールも熟知しています。既存金融産業に出自を持つにもかかわらず、DBSのデジタルトランスフォーメーションが本質を突いたものである理由がここにあります。
実際の記事をお読みいただけたら幸いです。この標語が、このDBS銀行のCEOの素晴らしさを表していますね。
銀行という固定的な発想を持たずに、自らディスラプトしていく気概を感じます。
「会社の芯までデジタルに(Become digital to the core)」
「自らをカスタマージャーニーへ組み入れる(Embed ourselves in the customer journey)」
「従業員2万2000人をスタートアップに変革する(Create a 22,000 start-up)」