[カイロ 17日 ロイター] - エジプトの選挙管理委員会は17日、大統領の任期延長などを盛り込んだ憲法改正の是非を問う国民投票を4月20─22日に実施すると発表した。

改憲が認められれば、シシ大統領は最長2030年まで任期を延ばすことが可能になる。

改憲案はエジプト国会で16日、賛成多数で可決されていた。

国民投票で改憲が承認されれば、2018年に2期目に再選されたシシ大統領の現任期は4年から6年に延長され、その後さらに6年の任期で3期目の出馬が可能になる。

改憲ではまた、司法当局者の任命に関する権限を大統領に付与し、軍の役割を強化するほか、上院を設置する。

シシ大統領の支持者は、大規模な開発プロジェクトや経済改革を遂行する時間を大統領に与えるため改憲が必要だと主張している。

一方、人権団体から言論弾圧などで非難されているシシ氏への一段の権力集中を招くとの批判も上がっている。