【解説】「研究室生まれ」のステーキが、あなたの口に入るまで
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今は抵抗感が強い培養肉ですが、人口増加や気候変動のことを考えると、現在の食のレベルを維持するためには、培養肉は必然なんだと思います。
食文化も社会の流れにより、徐々に変わってきているので、培養肉も受け入れられるようになり、スーパーに並んでいるのが普通になるのではないでしょうか。
自然資源を活用して食物を栽培できる、水産物を得られる現在の環境がいかに恵まれていることなのか、とても実感します。日本ではインテグリカルチャーの羽生さんが、高価な培養液をソフトドリンクのダカラで代用して、より安価な培養をする、というおもしろい取り組みをしています。羽生さんはオックスフォード大学に飛び級で入学した天才なので、天才達が取り組むこの分野は早く実現するのかもしれません。
羽生さんは培養肉をクリーンミート(純肉)と呼んでいます。肉が培養されているイメージは気持ち悪いですが、今の肉でも、肉を食べる前に、豚がぎゅーぎゅー詰めにされて動けなかったり、豚が屠殺されたり、というシーンをイメージしたら、気持ち悪くなるので、ここは多分にイメージ作りの問題と思います。記事の内容以外にも、体内の臓器を外に出すと、保存がきかないという課題もあるそうです。臓器移植を思い出してください。ヘリを使って、いかに時間をかけずに、患者に運ぶことができるか、大変な労力をかけてやっています。
本物の臓器の場合、血管が通っています。それでも体外では生きていけない。いかに、生物の体は複雑で優秀な機能が備わっているのかが伺い知れます。
培養肉も同じことが言えます。作った肉は数時間しか持たないそうです。
この時間の壁を越えるためには、とてつもないイノベーションが必要だそうです。何年先に、肉が市民の口に入るまでになっていくのか。面白いです。