[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点と変わらずの112円付近。一時112.17円まで上昇し、昨年12月20日以来4カ月ぶり高値を更新した。

午前の取引では円売りが優勢となった。日経平均が連日の年初来高値更新となる中、ワシントンで行われた日米通商交渉で、懸案だった為替条項に関する議論が目立って協議されなかったことで、市場では目先の円高警戒感がやや後退。「下値で待ち構えていた買いが切り上がってきた」(証券)という。

豪ドル/円が昨年来、幾度も阻まれてきた80円の上限を突破したことも話題を呼んだ。中国経済指標の上振れに加え、日本ペイントホールディングス<4612.T>が、豪塗料メーカー、DuluxGroup<DLX.AX>を約3000億円で買収すると発表したことも手がかりとなった。

豪ドルは80円後半まで一時上昇。4カ月ぶり高値を更新した。

大和証券投資情報部チーフ為替ストラテジストの今泉光雄氏は「海外企業買収などの直接投資の増加、国内での評価が芳しくないトランプ米大統領の関税措置がいずれ縮小か撤廃へ追い込まれそうなこと、中国景気底打ちの可能性などを考慮すると、秋口にドルは116─117円付近へ上昇する」と話している。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 111.98/00 1.1310/14 126.64/68

午前9時現在 111.98/00 1.1282/86 126.33/37

NY午後5時 111.99/02 1.1280/82 126.34/38

(為替マーケットチーム)