【新】知の「コスパ主義」は、もう限界だ
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先日「時間の効率性を追い求める人は貧乏性だ」という提言を受けたディスカッションに参加しましたが、何がコストで何がパフォーマンスなのかを改めて見直す時期だと思います。例えば週1日は会社と別の仕事をした場合、そこから得られる知識やネットワークが会社の仕事に活かされるような仕事だとしたら、勤務時間だけで生産性を測ることはもはや意味がないですよね。
数年前から洋書ではリベラルアーツが再注目され始めていましたが、日本でもこういう議論が盛り上がるのは嬉しいですね。
リベラルアーツ関連書二冊の書評を以前書いていますのでご興味ある方はどうぞ。
センスメイキング
http://www.futureedu.tokyo/education-news-blog/2019/2/2/sensemaking-review
Fuzzie and Techie
https://note.mu/tuttlemori/n/n70ca352d0907wwwww
NPがこれやるんですねw
効率・コスパ至上主義がNPだったのに、山口周氏の本が売れたと見るや、この宗旨替え。
この辺のアジャイルさ加減がさすがです。
そして一方で、リベラルアーツと関係ない、担ぎ上げてる(売りにつながりそうな)プロピッカーと無理矢理結びつけるキーワード(魔力やらメモやらw)の羅列。これもさすがです。
まあ、リベラルアーツを結局、単なるビジネスの「武器」としてしか語れないこと自体、NPの限界というか底の浅さを感じますがね。
追記:とは言え、今回の特集、楽しみにしてます。
追記2:大場さんご提案の特集記事読んでみたい!リベラルアーツとは古代ギリシア・ローマ時代における、自由7科(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)に起源をもっています。その意味とは、世の中を自由に生きてゆくために必要となる、文系や理系という分野をまたいだ、深い知識をもって「生きる」ということにあります。
21世紀はテクノロジーの全盛期で、GAFAのようなテック企業がもてはやされています。だからこそビジネスパーソンは、置いていかれないようにと不安になり、知識のコスパ主義やハウツー主義に走りがちです。しかし実際、どの時代においても普遍的な「人間洞察」「社会洞察」をもたらしてくれる知識というのは、その真逆にあるものです。
GAFA、STEM教育、人工知能といった言葉にもう右往左往することなく、世の中を批判的にみるためのリベラルアーツ特集を、ぜひご覧ください。すぐには役に立たない知識こそ、これから最大の武器になるはずです。