サルの脳に人間の遺伝子、中国の研究者が移植実験 批判も
CNN.co.jp
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注目のコメント
この手のバランスは明確な回答がないので、その都度考えないといけないという難しさがあります。
別の方法で検証できれば、それに越したことはありません。例えば、培養細胞で確かめる方法。3次元に培養してミニチュアの脳を作ることができれば、神経細胞のやり取りから遺伝子の機能を推定できます。このミニチュア臓器は「オルガネラ」と呼ばれ、脳だけでなく腸や肝臓の病態解明の手段としてホットな分野です。
ただ、結局はミニチュアに過ぎないので、どこかでヒトサイズにステップアップして検証しないと確かなことは言えません。
要は「ステップアップがどうしても必要だ」という研究の積み重ねや状況にあるかどうかです。
その点を考えると、今回の実験は、動物にほんのわずかヒトの細胞を混ぜる「キメラ生物」よりもヒトに近くなる可能性が高いこと、キメラ生物すら慎重な議論があることから、時期尚早と批判されても仕方ないかと思います。うわぁ…とりあえず「あぁ、お猿さん可哀想に…」と感じてしまうのは、恐らく現代思想に染まりすぎたからなのでしょうね。知らんけど。
ただ、先日の双子ゲノムの件といい、倫理的な問題について批判しているだけの人たちは、将来中国の技術に依存していく可能性を真剣に考えた方がいい。
また、いま批判に終始する以上、これらの研究によって得られる医療などの恩恵を、将来拒否するぐらいの信念があるのかどうか。いいとこ取りはダブスタだからね…。