「がんばっても報われない社会が待っている」東大の入学式で語られたこと【全文】
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素晴らしい祝辞だと思います。刺激的ですし、新入生へのメッセージとしてもいい。そして何よりもこれだけ多くの人が注目し、議論している。大学にとって素晴らしい宣伝効果だ。入学式の祝辞がニュースになるというのは最近ではあまりないように思う。
この祝辞の本意は、「自分を支えてくれた他者のお蔭で今の自分がいるのだ、という感謝の気持ちを持って、今度は自分が他者のために生きましょう」ということだと受け取りました。女性差別という狭い範囲で捉えるのは違うと思います。
社会的要因から見えない壁にぶつかっている人（もちろん女性だけではないでしょう）、家庭的・個別の要因で不遇な人はもちろんですが、そういう方々のみならず、周囲のすべての人を念頭に、お互いが社会のために自分を捧げようという気持ちが世の中を明るくしていくのだと僕は思います。
また、仮にそういう善意で日々努力していても「報われた」と感じることはそう多くないし、むしろ不公正だなと思うことも世の中にはある。「無理を通せば道理が引っ込む」と言いますが、正しいことが通らないことも多々ある。でも、それが人生というものなのです。でもね、それでも、人間は必ず誰かに助けられて生きているんです。感謝の気持ちは忘れないようにしたいものです。
新入生諸君には、是非、隣人に対する愛と夢を持って前に進んで欲しいですね。昨日読んだ時は素敵だな、と思ってましたがコメント見ると賛否両論あって面白いですね。ジェンダー論をここまで話す必要もないのでは？とも思いましたが、おそらく常に社会的強者側にいて勉強的には「成功」してきた入学者に対するメッセージとして、「マイノリティ・弱者が存在することを理解できる人になることが、ノブレスオブリージュだ」というのは大事なことだと感じました。学生がどこまでちゃんと聞いていたかはわかりませんが
