ウーバー、2016年以降の営業損失100億ドル強-IPO申請書類
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注目のS-1。Axiosによると
- 2018年の売上が$11.3Bn(42%成長)、うち$9.2Bnがライドシェア。Uber Eatsの詳細は不明
- $3Bnの営業損失。ロシアと東南アジアの事業売却益で黒字着地
- Didi(中国)の15%、Grab(東南アジア)の23%、Yandex Taxi(ロシア)の38%保有
- 最大株主はSoftbank(16.3%)、他Benchmark Capital(11%)、Alphabet/Google(5.2%)、前CEOのTravisが8.6%
Lyft、Uberどちらも日本企業が最大株主。そしてライドシェアという業態が日本に存在しないという皮肉wS-1 Filingによると、2018年12月期の売上高は$11,270Mで前年の$7,932Mから+42%。Loss of Operationsは$3,033Mの赤字だが、事業の売却益や投資の含み益などの営業外利益が$4,993Mあり、当期利益は$997Mの黒字。
あくまで営業外の利益による当期黒字であり、事業そのものの赤字は$3,033Mの赤字とみるべき。2017年も本業の損失は$4,080Mであり、2017年から2018年にかけて売上が$3,338M増えているのに赤字が約$1bnしか減っていないので、引き続き積極的な投資をしていることが分かる。
損益分岐点をどう考えればいいのか、いつ黒字のタイミングなのかが投資家の関心事項かもしれないが、会社としては引き続き投資継続で事業領域拡大によるUber経済圏の拡大を図るだろうから、IPO価格がどこに落ち着くのか非常に興味深い。史上最大のユニコーンUberが遂にIPOへ。今までベールに包まれてきた数字が見えてきましたが色々と凄い!w バリュエーションどう算定するのか全く分からない!w ポイントをまとめていきます。
2018年売上は110.27億ドル(前年比+42%)成長率は17年の106.3%から大幅ダウン。月次アクティブ顧客数は9100万人で、前年比+38%、前四半期からも11%増と成長は落ちていない。だけど、Uberの取り分の売上は減少。これはマージンがピークの18%から-3%に激減しているから。修正EBITDAは悪化の一途をたどっていて18年度は18.47億ドルの赤字。4Q単体では何と8.17億ドルの赤字。
まとめるとグローバルで成長は続いているけれどもLyftを筆頭にした競合との競争に押されて、利益率は急速に悪化している。特に北米ではLyftのモメンタムの方が圧倒的に上。何とか値引きで顧客数を保っているという感じ。イメージダウンの影響は大きかった。
ポジティブ面は、Uber Eatsが凄まじい勢いで伸びてきている!もう一つの柱になりそうなくらいに。2018年のグロス・ブッキングは79.19億ドル(前年比2.7倍!)4Qは25.61億ドル(前四半期比21%増)と、とんでもない伸び方をしている。
面白いのは世界のライドシェア各社の株式を大きく保有している。Didi(中国)15.4%、Grab(東南アジア)23%、Yandex Taxi(ロシア)38%を保有。
筆頭株主はソフトバンクグループ(16.3%)、Benchmark Capital(11%)、Google(5.2%)、前CEOのトラビスは8.6%。
時価総額はLyftの不振もあって当初報道されていた1100億ドルからは下がって900億ドル-1000億ドルと言われているけど、果たしてどうなるか!? 正直、余りにも破格すぎてよく分からないです!w
見るべきポイントは利益率の悪化は競争に勝ち抜くための短期的なものか、ブランドが毀損されて常態化してしまったのかという点。Uber Eatsの利益がまったく見えない急成長をどう捉えるか。長期視点でみると自動走行車時代になると劇的に利益は改善するので、その時間軸をどう考えるかw 孫さんなら5年-10年は誤差だ。必ずくる未来に張ると言いそうw