中国が高齢化社会に突入でも安易なビジネス参入が危ない理由 - 莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見
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注目のコメント
ダイヤモンドさんの中国介護関連記事が続きますね。
こちらでもコメントしました。
https://m.newspicks.com/news/3811647/
中国の介護事情の何がすごいかというと、色々ありますが、高齢者の割合が一定数を超える高齢化のスピードが世界一と言われる日本よりもさらに早いということです。
日本は25年、中国は24年(ちなみに出生率が1.0を切った韓国は18年で更に大変)。しかも中国は日本人全員くらいが高齢者という半端ない規模。
これは端的に言うと、国民の高齢化による介護や医療の対策をする準備期間がほとんどない、ということです。ちなみにフランスは110年以上かけているというから日中韓の厳しさがわかると思います。
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-shakai/sekaiichi.html
https://www.dir.co.jp/report/asia/asian_insight/20151207_010396.html
(データによって誤差はあるようですが)
文化や思想、体制の違いから、一般企業でも中国への市場参入は失敗の報道が珍しくありませんよね。介護も慎重にいきたいですね。
懸念するのは、いくらかしぼんだとはいえ、日本よりも高い経済的成長率を誇る中国がその勢いと同時に超高齢社会へ突入するというギャップ。背に腹変えられない差し迫ったお国事情が目前に迫った時、日本の介護関連資本がどれだけ吸い取られる(侵略?)されるかということ。
個人的には共にアジアの超越高齢社会を、手を携えながら乗り越えていきたいですし、個人レベルでは素敵な方もたくさん存じてます。温暖化と同じくらい地球規模の課題だと思いますので、我先にではなく、各国と一緒に考えて取り組み、幸せになりたいものです。確かに中国の大都市部も農村も高齢者が目立つようになりました。
社会が豊かになって高齢者が増えるのは喜ばしいことですが、中国政府もその対応策をいろいろ考えているようです。
この手の記事を見て思うのは経済的な観点からに論点が集中してしまいやすいこと。退職後の経済基盤も大切ですが、それと一緒に考えるべきは精神的な安息感であるはずです。
お金を持っていても家族や親しい友人がいなくて、寂しい老後を過ごしている老人がいるのは中国も同じ。特に高齢者は身近に気兼ねなく話し相手がいることにもケアが必要だと思います。
私が住んでいる武漢でも老人の表情を観察しますが、古い住宅街でも古くからの近所付き合いがまだまだ残っているようで、日だまりで雑談したり、トランプをしたり日本とはちょっと違う近所付き合いがまだまだ残っているように感じます。
年金はそんなに多いとは思えない人たちですが、みんなで結構楽しく暮らしているように見えます。
高齢者の経済と精神の満足度の両面で語っていく必要がありますね。