5G電波割り当てが日本でも完了、楽天・ソフトバンクは1枠少なく
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注目のコメント
カバー率がかつての条件と比べると厳しめですね。
ドコモとKDDIはユーザーキャパも考慮しないといけないのでカバー率はのコミット計画がこれまで通りの数字ですが、SBと楽天はそこまでではない、と。
悩ましいのは末尾のコメントのように、人よりも産業界での使われ方、例えばIoTでの多接続な使われ方が多くなるので人口で見ても計画読みにくいことですね。予想されていた通りの結果で、5G特有の超高速利用でのミリ波帯(28GHz)は各社1枠づつ、サブ6は6枠4社で、得点が高いであろうドコモとKDDIが2枠獲得。
ソフトバンクはカバー計画や大規模通信障害の影響もあった?のか、2枠申請で落選。
個人的にはサブ6での200MHz幅割り当てがなかったことは残念。比較的エリア構築しやすいサブ6での高速通信のための広帯域幅利用がよいと感じていた。
スタートはこのような形ですが、UHF帯の3G/4G既存利用も徐々に5Gへ移行すると思われる(既定路線ですでに5G/LTE同一周波数帯混載の実験も開始、総務省の委員会でも検討開始)。
UHF帯は細切れで5Gになっても速度向上は大きくはないですが、5G Phase2以降の同時他接続などには効くと思うので、2021年頃から順次マイグレーションが進むとベスト。
ここを既存キャリアの割り当て通りに移行させるのか、再整理して割り当て枠を設けるのか、今後の焦点はここですね。関連pick:
https://newspicks.com/news/3813190/
以下、再掲。
4社の割当希望が一部で重複した結果、ソフトバンクを除く3社が希望通りの割当となり(ドコモ/KDDIは計600MHz幅、楽天は計500MHz幅)、ソフトバンクのみ希望600MHz幅に対して▲100MHzの計500MHz幅が割り当てられることになった。
この背景として、①の審査結果を見ると、ソフトバンクの5Gカバレッジ計画がドコモ/KDDIより劣っており、また既存3G/4Gの周波数帯域あたりのユーザー数がドコモ/KDDIより少ないことなどが響いたものと思われ、新規事業者加点のある楽天よりもさらに低い採点となっている点が印象的。
なお、②の既存3G/4Gの周波数割当状況を見ると、ドコモとKDDI(UQ含む)は計240MHz幅なのに対して、ソフトバンク(WCP含む)は10MHz多い計250MHz幅となっており、このあたりも影響したのかもしれない。
また、これはおそらく関係ないと思うが、ソフトバンクは昨年末に大規模な通信トラブルを起こしたり(各社で言い分はあるが)、過去に法の抜け穴をついて他事業者(イー・アクセス)を買収して強引に割当帯域を増やす暴挙に出たこともあり(③)、総務省から見た心証は決して良くはないだろうと思う。
(そのため、その後の割当募集では「認定開設者は、他の既存事業者への事業譲渡等をしてはならない」という一言が追加される事態となった。)
① 今回の5G申請及び審査の概要http://www.soumu.go.jp/main_content/000613734.pdf
② 既存の3G/4Gの周波数割当て状況(p.5)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000572034.pdf
③ ソフトバンク、イー・アクセスを買収
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/563329.html