中国社会から見るキャッシュレスの利点と欠点
コメント
注目のコメント
中国のスマホ決済を語る時、個人情報の提供云々が指摘されますが、最近は決済ツールと個人情報の紐つけを過度なまでに要求してくるので辟易しています。
ほんの一ヶ月使わないだけで、次に使いたいときに「本人確認」を求められたりします。しかも外国人は、パスポートの写真などの画像をもとめられます。この手続きは、個人ツールに少しでも変更があるとさらにやっかいです。
キャッシュレス決済は、中国社会に利便性をもたらし、社会にイノベーションを起こしているわけですが、その裏には「どのような行為でも本人特定が可能なようにする」という中国当局の意図が見え隠れしていて、気持ちが悪いです。日本でも最近話題となっているモバイル決済ですが、中国では2014~15年頃からすでに普及が始まっており、多くの経験を積み重ねてきました。この数年間の実践を経て、モバイル決済の「メリット」と「デメリット」が徐々に明らかになってきています。
また、「中国には偽札が多く流通しているからキャッシュレスが進んだ」という話を日本ではよく耳にしますが、この「偽札説」の誤解もここで解いておきたいと思います。
モバイル決済においてはメガバンクがQRコードの規格を統一することで合意し、PayPayやLineペイなど多くの企業がQRコード決済事業に参入しています。「決済戦争」は混迷の様相を呈していますが、今後日本でこのQRコード決済が進んでいくとなると、現在の中国の動向は日本にとっても参考になると思います。ここ1年ちょっとの間に「中国は偽札が多いから現金が不便でモバイル決済が普及した」というメディア報道を何度も見て、とても違和感を覚えてました。
私も中国在住5年目ですが、偽札を手にしたのは1回のみです。それも日本から出張できた上司から飲み会代金徴収した際に受け取ったもの(その場で指摘できず、そのお札は私がお蔵入りにしました。苦笑)。
この記事でも指摘されていますが、「中国がキャッシュレスが急速に普及したのは、どこでも使えて超便利」だからです。日本では、どこでも使えて超便利なのは「何ペイ」になるのでしょうか。。。