【聖書入門】聖書から見た、リーダーになる人の条件とは
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弱い者、道から外れたものを切り捨てないマインドには学ぶものがあります。(昨今は特に感じます)
例えばマスコミもある意味大きな影響力がある故、
この記事にある集団から外れてしまった羊一匹を思いやれるかが大切だなと。
自分がサーブできるものは限られていますが「サーバントリーダー」を目指したいし、息子に対してもそうです。
一人がサーブすれば、もしかすると他の人もサーブして
「与え合いつ」その輪が広がる最強チームにも。7日に1回を日曜日として安息日にする、という元々ユダヤ教の戒律だった制度をほとんど世界中に広げただけでも、キリスト教の影響力は絶大です。キリスト教の影響は、文化、社会に多岐に渡りますが、その多くは元々ゲルマン人であるヨーロッパ人には違和感のあるものでした。
イエスというのもナヨナヨした新興宗教のリーダーというべき人で、たとえばヴァイキングのような目に見える強さを常に示さねばリーダーとは認められない、というような価値観とはずいぶん違います。
ヨーロッパの歴史は、ギリシア・ローマとゲルマンの社会があったところにキリスト教が持ち込まれて、相克しながら変化してきた歴史でもあります。キリスト教はユダヤ人の歴史でも、ギリシア、ローマの影響が強くなった時期に現れました。マケドニア人によるセレウコス朝、次いでローマによる占領下で、ギリシア思想の影響が強まりました。プラトンによる霊魂論の影響を受けたエッセネ派と呼ばれた人たちがユダヤ教の中で増えていた時期にイエスという人も彼の一派を立ち上げました。
キリスト教がヨーロッパに広まったのは、その初期にパウロという人の働きが無ければありえなかったことです。新約聖書の相当部分の書き手であるパウロは、ユダヤ人とはいえ半分以上ギリシア人のような人でした。彼がギリシア語で書かなければ聖書も広まりにくかったでしょう。パウロの最大の発明は、「聖霊」という概念をキリスト教の中核に据えたことです。人間は肉体という物質と霊魂から構成される、霊魂は不滅なものである、というプラトンの説に加え、人間には教会と洗礼を通して神から聖霊が与えられる、という構図を広めました。これが大当たりして、洗礼を受ける人がローマ帝国東方で増えました。
聖霊が与えられることで人間は神から何が正しいのかという知識と使命を与えられる、それが人間の最も重要な資質である、という考え方は価値観と社会の制度を激変させました。ヴァイキングの王であるよりも、聖霊に導かれていることこそ2千年の間ヨーロッパのリーダーの最重要の用件でした。リーダーの条件とは、シモベになること。チームメンバーのために、働きやすい環境を作ることもそのひとつですね。
国を動かしている政治家は国民のシモベ、シビルサーバントであるべきです。崇高なビジョンを抱き、奉仕しつづける誠実さが求められます。
収容受刑者の足を洗うローマ方法の写真は、感動的です。