[チェンライ(タイ) 5日 ロイター] - タイのアピサック財務相は5日、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国は中国が主導する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を巡り11月までに最終決定を行う見通しだと語った。同地で開催されたASEAN財務相・中銀総裁会議の後、会見で明らかにした。

アピサック財務相は「とりわけ世界で保護主義の傾向が強まる中、RCEPはこの地域にとって極めて重要だ」と発言。「今年11月までに最終決定すると聞いている」と述べた。

一方、ASEANのリム事務総長は「今年末までに結論を出したい」と語った。

RCEPは世界の人口の45%、国内総生産(GDP)の3分の1以上を占める地域による自由貿易圏の創設を目指し、2012年に交渉が始まったが、米国は参加国に含まれていない。

ASEANは共同声明で、地域の成長と発展の主要な原動力となる国際貿易と投資に力を入れると表明した。