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「何故、『個の時代』にチーム力なのですか?」

『THE TEAM』を出版してから、こんな質問を何回も投げかけられました。

この質問は「個とチームは対立するもの」という間違った前提の上に成り立っています。

しかし、チームはつくり方次第で個を突き抜けさせるために欠かせないものになります。

ポイントは「『ゴッドファーザー型』ではなく、『オーシャンズ11型』のチームをつくれ!」です。

それが出来なければ、働き方改革で「個の時代」が間違った形で流布され、やがてチームも個も壊されてしまうでしょう。

逆にそれが出来れば素晴らしいチームをつくれるだけではなく、個としても突き抜けられます。

メルカリCEO山田進太郎さんはじめ、僕が出会った個が突出した起業家やプロフェッショナルが実践する「チーム力」とは?

すべてのビジネスパーソンに知って頂きたい考え方です。
両方とも犯罪組織というのがなんですが、でもゴットファーザーとオーシャンズ11というのは上手い例えかもしれませんね。

二つの組織の違いはあえて言えば目的の違い。
ゴットファーザーのコルレオーネファミリーは、言わずと知れたマフィアですが、元々マフィアとは被支配階級であった土着シチリア人の互助組織であり、それ故にファミリーの存続自体が組織の目的でした。
だからメンバーは基本的にシチリア人かその関係者。
裏切りは即、死です。
会社で言えば、終身雇用時代の会社組織。〇〇マンみたいな会社名で職業がわかる人たちの集まりです。
そして一生お世話になるのですから、組織がずっと存続してもらわないとダメで、それ故に組織のゴーイングコンサーンが最大の目的となります。

一方オーシャンズ11はラスベガスの大金庫から大金を奪うというプロジェクトの為に集められたスペシャリストのチーム。
目的はプロジェクトの完遂です。
続編のオーシャンズ12、13ではメンバーの入れ替えなどがありますが、基本的にそれぞれの役割はハッキリしており、一人も役割と関係のないメンバーはいません。
しかもお金の為には宿敵とも手を組んだりします。
因みにオーシャンはリーダーの名前で、タイトルはオーシャンと11人の仲間という意味。

二つの組織を動かすものは、ゴットファーザーが自分の属する組織へのロイヤリティ、そしてオーシャンズはプロジェクトリーダーの緻密な計画への信頼です。
会社で言えば愛社精神と経営者のビジョンという感じでしょうか。

どちらがいいのかは時代や目的によるのでしょうが、ビジネスマン的には、ドン・コルレオーネかダニー・オーシャンどちらのチームに属するのが、自分にとって力が生きるのかという選択肢になりそうですね。

余談ですが、映画でダニー・オーシャンを演じたフランク・シナトラが現実にはマフィアと深い関係にあったのは、本項の文脈を考えるに色々と味わい深いものがあります。
ギャング映画が好き過ぎる為、ちょっと別の観点でも。

 まず、「お金の為」にモーレツ社員となり、乗車率300%の満員電車もガマンし、終身雇用の大企業と契約する旧来型の日本の働き方と、「お金ではなくファミリーの為、地域の未来の為や、これが俺の人生」の『ゴッドファーザー』は少し違う面も。
 ある意味「ゴッドファーザー」は、老舗旅館やお店、世襲制の会社や伝統芸能、選挙区を引き継ぐ?政治家に近いかもしれません。
 また、一見ワンマン経営カリスマリーダー(ドン)の物語に思われがちですが、実は「参謀」こそが軸の世界であります。
 しかし、問題は参謀を中心にファミリーの情報共有、ビジョン共有はできておらず、人によって「ファミリーの為、出世の為、ただそういう生まれだから、、、実は抜けたい、、、」と思いがバラバラすぎて、『THE TEAM』でいうと、たまたま居合わせた「グループ」状態である所に問題があると思います。(もちろん、悩みトラブルがあっても話しにくい)
 新たなビジネス市場への進出(映画では大体麻薬、、、)により、組織がグラつくのもこれが要因だと思われます。同じく『THE TEAM』における、自分ひとりくらい大丈夫と言う社会的手抜きや、同調バイアス、誰それが言ってたからという権威に揺らぐのも弱点であります。

 一方、「みんなでお宝ゲットしようぜ!」の『オーシャンズ11」』は共通のビジョンが明確!記事にあるよう、「流動性」や「多様性」が魅力です。
 まだ「未熟な個」(例えば、マット・デイモン)をも、どう輝かせ成長させられるところ、悩みや問題を共有できるところに強みがあります。
(『THE TEAM』P185における「4P 理念、成長、風土、待遇等?」)
 『ゴッドファーザー』のように各メンバーのバックグランドもわからない為、よりコミュニケーションが求められ、「THE TEAM」P134における<心理的安全の4ポイント>も大切にします。
(例:「こんなことも知らないのか?」「今のいう意味あった?」とかはチームでいうべきでない」)
 そして、これこそが、「必ずしもスター的な‟個”ばかりが集まるわけではないリアル社会」において強みとなる『ゴッドファーザー』グループよりも『オーシャンズ11』チームの魅力だと思いました。
個性が問われる時代にチームというのは一見矛盾しています。
しかし、個人が自分のキャリアを真剣に考えれば、全ての分野に通用することは難しいので、自分との相性を見極めていくつかの分野に絞らないと強みを発揮することはできません。だからこそ、弱い分野はそこに強みを持っている人と一緒になることで、より強い力を発揮することができます。

チームの在り方はそのチームの目的や提供したい価値などによって変わるので絶対的な答えはありません。麻野さんのメッセージはチーム作りの考え方を示すものです。往々にしてすぐに使える答えを求める傾向が強いですが、強烈なメッセージになっていると思います。
「個の時代だからこそ、チーム力を鍛えよ」ーー。これからのチームは映画『ゴッドファーザー』型は時代錯誤。『オーシャンズ11』型だと言う理由とは?

1人で「最強のスキル」を得ようとするのではなく、チーム全体で集合知を形成する、というのは現実的かつ、希望が持てる提案です。
「昔の経営者は傑物が子分を探すような採用だったが、最近のスタートアップでは、ある部分では自分より優れているような人の人生をお借りする。こんな気持ちで採用しないといけない。」友人経営者の言葉です。

この「人の人生をお借りする」という感覚の経営者は体感値として増えているように感じますし、これは麻野さんの言う、個を活かすチームを作る力に他なりません。とかくチームというと学校会社の経験から抑圧的な意味に捉えられがちですが、人は協力がないと大抵のことは成し遂げられない訳ですし、「個の時代だからこそチーム」はおっしゃる通りだと感じます。
このチームに対する考え方は、日本と海外特にアメリカでは全く違います。
アメリカでは、昔からそうだと思いますが、個性や得意分野がなければチームアップの時にまず声が掛かりません。
日本では、チームのメンバーに、フォローを期待するところから入ってしまうので、結局チームの中にフリーライダーが存在してしまうケースが散見されます。
私の経験では、大きな金融機関でよく見られるパターンです。
“あなた、何のためにここにいるの?何が出来るの?”と、はっきり聞いて嫌がられたことが何度もありました。
そういう、いわゆるメモ係しかしていないのに、金融機関のブランド力で転職して中途半端な仕事しか出来ない元バンカーを何人も見てきました。

この記事では、色がない人がチームには必要ないと書いてありますが、それ以上に避けるべきは、”勉強させてもらいます”の人を正式メンバーにすることです。
チームで仕事をする時は、勉強する人がいると足手まといにしかなりません。
そうかもしれないが、映画としてはゴッドファーザーがはるかにイイ。
スポーツで置き換えても、納得感のある話です。
総合格闘技をしていた頃を振り返って面白いことは、オーシャンズ11型の「組織」になっていたということ。
「みんな、普段は別の仕事をしており、お宝を盗むというプロジェクトのために集結します。メンバーはみんな、着ている服も、キャラクターも、強みもバラバラで、多様性があります」
上の文の「お宝を盗む」を「強くなる」とか「試合に勝つ」と変えれば、格闘技道場を表す文章になります。
個が強くならないと、チームは強くならない。
チームが停滞していれば、個が外で勝つことはできない。
個人スポーツのようで、意外と団体競技だったのです。
オーシャンズ11は、最終的に成功しハッピーエンドですが、そこに至る過程で価値観の衝突、意見の対立、激しい議論、そしてチームとしての一体化というプロセスがあります。

日本の均質組織は、この前段にある組織的葛藤フェーズを恐れて、集団的忖度をします。

OKRは良いものだと知ってても、導入できないのはこういう背景があるからです。

良いリーダーは、良い仕事良いチームでしか育たない、というのは、ある方の名言です。
この連載について
2019年4月1日。働き方改革関連法が施行。長時間労働に罰則付きの制限が入り、高度プロフェッショナル制度が一部に適用されることになった。専門職大学が設立され、リカレント教育(大人の学び直し)の必要性も叫ばれる。一方、自動化、無人化、AIへの移行などにより、雇用と労働のカタチは劇的に変化している。シェア経済が台頭し、パートタイム労働が増え、正社員と非正社員の意味を再定義する時代に突入。我々は「まだ存在していない仕事」に就くための準備を進めておくべきだとも言われている。そんな先が見えない時代に必要な普遍的なスキルとは? 識者とともに、仕事の未来を占うと同時に、フューチャースキルについて考察してゆく。