この連載について
2019年4月1日。働き方改革関連法が施行。長時間労働に罰則付きの制限が入り、高度プロフェッショナル制度が一部に適用されることになった。専門職大学が設立され、リカレント教育(大人の学び直し)の必要性も叫ばれる。一方、自動化、無人化、AIへの移行などにより、雇用と労働のカタチは劇的に変化している。シェア経済が台頭し、パートタイム労働が増え、正社員と非正社員の意味を再定義する時代に突入。我々は「まだ存在していない仕事」に就くための準備を進めておくべきだとも言われている。そんな先が見えない時代に必要な普遍的なスキルとは? 識者とともに、仕事の未来を占うと同時に、フューチャースキルについて考察してゆく。
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まずNPOの多くは弱者支援のために行いますから、人についての理解が欠かせません。また取り組む社会課題の歴史や背景、制度を学び続けることが必要であり、解決に向けてはシステム思考が必要です。
私の場合は、復興、防災、地域活性化、農業といった課題を扱っていますが、学び続けることが欠かせません。経営コンサルタント時代に特定企業の特定テーマだけを追っていた時代よりも、遥かに自分の引き出しが増え続けていると感じています。
俯瞰して未来を考えた上で、受験も通塾も必要と思うならやればいいのですが「親たち」、取り分け子どもと接する時間が長い母親のマインドが、昔とあまり変わっていないのがまずいと思います。
ベネッセのサイトとかに転載してほしい。
追記:
この記事、小5の息子に読ませました。「なるほど」って読んだ翌日、学校の宿題が面倒くさい!ってイラついて「こんなことやってるから、世の中の変化についていけなくなる」みたいなこと言い出して、ああ…と思いました。
僕自身も中学校から実家を離れて寮に入って、高校卒業後からは中国やアメリカに留学したり、2年間くらいバックパッカーとして旅に出たり10年以上海外で過ごしたのが、新しいことに挑戦する能力(意欲?)に繋がっていると思う。
年齢を重ねれば重ねるほど、現状維持というコンフォートゾーンから出るのが怖くなってくる。若いうちから習慣化させることが重要だと思う!
誰もいなくなる職種はほぼ皆無です。でも、就業人数が激減することと、求められるスキルが大変化することは確かです。論文にもそう書いてあったのですが、、、。
畳屋や炭焼きは今ではほとんど見ませんが、ゼロにはなっていません。農業は多数が働いていますが、戦前に比べれば1/10以下に減少しています。一方、和文タイピストやエレベータガールはほぼゼロになりました。書店やレコード屋のように地方ではゼロになる職種もあるでしょう。
その後のOECDのレポートでは概ね10%程度が失業すると試算しています。(国ごとに少し異なり、日本はやや少ない)
スキルを磨いても絶対数が激減する職種はいくつもあります。そこは良く考えた方がよいですね。
Yahoo CSOの安宅和人さんが、知性の核心は「知覚(perception)」であり、知覚は経験によって生み出される、とよくおっしゃっていますが、知性とはなんなのでしょうかね。
知性を生み出すのは、知覚(知的体験+人的体験+深い思索)、面白さ(面白いと思えることが知性)、メタ認知(コンテクストを多くの人に共有する)、制約条件(創造は逆境から生まれる)、「やばい」体験(やばい体験を言語化するプロセスで知性が生まれる)、感情(人間は感情の生き物)、驚きや違い(価値=違い×理解。理解を超えた違い)、興味(知性Intellectの語源は集めるCollect)、などなど。
「人工知能によって雇用が奪われる」というこの発表を聞いて、イタリア人は喜び、日本人は悲しんだ、と聞きますが、悲観するのではなく、新たなリテラシーをみにつけて自分らしく生きられる、という明るい未来への希望を持ちたいですね。
ただもっと大事なことの一端が、このインタビューでは述べられています。
それは、それぞれの置かれた状況にあわせて学び、周りと相互に関係を創っていくと、それぞれはユニークな存在になり、むしろ多様化していくということです。「こんな能力が求められる」という一律な答え自体がなくなる、ということなのです。
生物の進化を見ていれば、これはよくわかります。生物は、おかれた環境に合わせて極めてユニークな発展を遂げています。マクロには、酸素を出す植物と酸素を吸収する動物という全く正反対の存在が生まれます。さらに先日NHKのテレビでは、いかにネコ科の大型動物でも、ライオンとトラとヒョウとジャガーとチーターでは、全く異なる能力を発展させているかが紹介されていました。これらはすべて、種の繁栄という目的は一緒でも、それぞれの環境に合わせ試行錯誤によって学習し、他の生物と相互の関係を持つことによって、それぞれがユニークな強みをもつことになるかを表しています。すなわち「学びの時代」は「一律な求められるスキル」自体が、なくなる時代であるということなのです。
ただ「仕事に求められるスキルが変わる」
接客業ならより「人対人のサービススキル」
トップは「新しいことを学ぶスキル」が求められる。
今出来てはいないけど自分の中にある自分に対するヒリヒリする焦燥感は間違っていない。ジャストミートな記事でした。
今まで「仕事がなくなる」といったセンセーショナルな話ばかりが伝えられていましたが、よく考えられたものだったのですね。
昨年のDreamforceでも、AIとともに働く新しい職業がどんどん生まれて、それはAIによる雇用の減少を十分カヴァーしていいくという話がありました。つまり、労働力の需要自体は減らない。
と言うとは、やはり少子高齢化で労働人口が減少すると、それは経済に跳ね返ってしまう。日本は高齢者が増えるのだから、その社会的コストを支えるためには、今、先進国で最も低い一人当たりの生産力を強化しつつ、労働力を補うことが急務だと改めて実感しました。
中小企業診断士試験の指導をしていますが、常に言い続けるのは「事例企業の社長やお客さんにとって最もHappyな状態は何か?」です。そしてその「Happiness」の中身は何かを考えさせるようにしています。そこにストレートに斬り込んでいくことがコンサルティングの要諦です。「あなたにとってHappyな状態はこうじゃないですか?そのためにこうしてみてはいかがですか?」と提案できるか。以前あった「10年後に消える可能性の高い職業」の中でも経営コンサルタントが「生き残る可能性が高い」側にあるのは、これが理由だと考えています。
本稿でも取り上げられている能力やスキル、そして前述のアプローチに必要なのが「想像力」、「課題の構造化」、「仮説検定」です。特に想像力の良否は、どれだけの知識と経験を質量ともに積んできたかによります。そのためにも「可愛い子には旅をさせる」精神が必要かもしれません。