iPhone売れず、中国が揺れた 「アップル・ショック」激震の現場
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注目のコメント
現在中国でスマホの売り上げが伸び悩んでいる主な要因の一つが、来年から予定されている5Gの導入だと思います。
5Gに対応していない現行モデルを買い控え、対応機種が出てから買い換えようという人が多いですね。
特にiPhoneのような高額品は、長く使わないと費用対効果が悪くなるため、5Gに対応していない現行モデルが売れないのはごく自然なことだと思います。米中貿易摩擦は、取ってつけたような言い訳じゃないでしょうか。
逆に、中国国内では5G対応機種が今年から発売予定ですが、来年実際に商用サービスが始まる時期には、買い替えが進み、再びスマホ市場が活性化すると見込まれます。単なる報道を越えて、読み手を誘うビジネスストーリーが出来上がっています。お見事ですね。個人的にはこの「GLOBE+」もお気に入りです。お金を稼げる将来のメディアとは、世の中の様々な現象をつむいで、興味深いストーリー(仮説)にできるか否かも問われるのではないでしょうか。このテーマは、ぜひ取材を重ねてもらい、一冊の本に仕上げてほしいですね。非常に奥行きがあります。ちなみに、下記のような章立てができます。
1)中国で、「iPhone」は売れているのか。公平な眼で見直してみよう。
2)中国の「iPhone」城下町の誕生と、町の変貌。
3)中国の労働力移動が支えた「iPhone」の量産。
4)深セン(華強北)に見る、スマホ部品の流通と競合企業の出現。
5)魅族、小米、華為と続く、「iPhone」への挑戦状。
6)「iPhone」を介して席巻する日本部品企業。
7)中華系スマホと日本製部品、そして日系人材の採用状況。
8)スマホ市場の曲がり角と、スマホ経済圏の拡大。
9)日本全土の、スマホ依存マップと新しい取り組み。
日本の家電メーカーが没落して、部品メーカーがのしあがってきた直接の原因でもある、『スマホと中国市場』。いいテーマだと思います。一昔前には経済後退国のイメージだった中国や印度が世界の中心となって繁栄し、世界を牛耳っていた国々が衰退する。一強と思われていた企業が沈み、軽視されていた後追いの企業が台頭する。かつては50年、100年単位だった栄枯盛衰が、数年で容易に繰り返す時代。だからこそアイデアを思いついたら即ローンチし、それから改善していくJust do itなスピードが重要になってきているのだろう。時代についていくことは大変だがエキサイティングだ。