【橘玲】「新卒グーグル」も勝ち組じゃない、企業と未来の選び方
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新卒時の会社選びで考えていたことを思い返してみると、鍛えられそうな場であること、転出するのが当然の場であること、なるべく広い業種と接する機会があること、といった点を重視していたように思います。
そもそも就業経験もないのに、業種や職種の適性も自己分析もあったもんじゃないと感じていました。
入社する会社は明確に自分の進路を見定めるためのモラトリアムの延長と位置づけていましたし、数年で辞めることを前提にしたうえで、もしも仕事が向いていたら続ければいいかな〜くらいに考えていました。まぁ、面接の場などでここまで明言すると、さすがにむっとされるので、わざわざ表明する必要はありませんが。
これくらいの割り切った考えでいるのであれば、新卒でレッドオーシャンの会社に飛び込むのは必ずしも悪くないと思います。
同時に、周囲でレッドオーシャンな職場で働き続けている友人たちを見渡すと、延々と自分の優秀さを証明し続けるために働いてるように見受けることもあり、余計なお世話ながら、なかなか大変そうだな〜と感じます。
もっとも、往々にして当人はそうした優秀さを証明し続けるゲームがお好きなんでしょうけどね。編集担当ながら、めちゃくちゃ面白い内容です。24歳になる前の自分に読ませたい。。。
ベストセラー作家の橘玲さんによるNewsPicks連載「24歳までに知りたい『人生の攻略法』」の第2回です。
今回のテーマは、ファーストキャリアの考え方です。シリコンバレー系の企業にも、日本の大企業にも注意点があり、それを詳しく、人生やキャリアという長い視点で「超本音トーク」を展開しています。
記事内で、橘さんは、『「若いときは下積みをしろ」では、搾取されるだけで人生が終わってしまいます』と書かれていますが、その通りだと思います。
＜参考情報＞
【連載１回目】学校では学べない、仕事選びで失敗しない「攻略法」
https://newspicks.com/news/3780599社会人としての選別は30代前半で終わっている。それまでにどれだかパワーをつけられるか。選ばれなければ、ピッチに立てない。そういう気概と努力が必要。
気概と努力によって、自分像を作り上げる。評判を創出する。デジタル社会での人物評価は検索ですぐにわかる。検索で何もヒットしないことは、社会に存在しないことと同じ。環境はこれまで以上にずっと厳しい。
下世話な話になりますが、かつて消費者金融では、名刺の数が多い人の与信額は多かった。だから名刺を店頭に持って来なさいと。弱いつながりであっても人的ネットワークの多さは、その人を大きく見せる。
