義務教育の「残念なプログラミング授業」、現役エンジニアが危惧
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文科省はあくまで「プログラミング的思考力」の必修化としたため、地域や学校によって、プログラミングの授業内容に大きな差が出ることは確実です。
今の学校でできることに限りはあるとは言え、本来はプログラミングが実際にでき、プログラミングの楽しさを感じてもらうことが望ましいことは自明です。
主要教科で意味不明なアンプラグドの授業が推進されるようなことがないよう、現場の先生方自身が子どもたちにとって本当に良いプログラミング教育は何かを考えることが不可欠です。先生たちにかかっています。友人のプログラマーから連絡があり、「学校の授業で使われた教材見たんだけど、プログラミングとは何かを問う穴埋め問題になっていたよ。それ違うよねw」と。違いますね。少なくとも、プログラミング的思考は身につかないですね。学びは楽しいはずなのですが、一部でどうしてもテスト対策的なものになっているようです。
穴埋めって◯か×の二択だと思いますが、プログラミングって何択もある中での一つだったりして。その過程で試行錯誤があります。なので失敗することもある。だけどそこから学んで、自分が実行したいものを完遂する。その観点から考えると、穴埋め問題は本来的なプログラミング思考とは真逆ですね。
そもそもな話で申し訳ないのですが、先生たち自身、プログラミング教育が腹落ちしている方がどれくらいいらっしゃるでしょうか。日々の仕事が多く、かつ、新たに教えることも増えたとなると、咀嚼する余裕がないのではと感じます。そのため、このプログラミング教育もそうですが、先生たちの抜本的な働き方改革をしない限り、ICT環境の整備からプログラミング教育まで推進していくのが難しいのではと思います。小学校プログラミング教育必修化に向け、学校の先生がプログラミングの授業をできるようにする支援をしている、みんなのコードで働いています。
現在はGoogleさんと協働で全国の先生がプログラミング教育を実施できるように支援しており、今年は全国15の県・市教育委員会とタッグを組んで、400人以上の先生が今年実際にプログラミング教育を取り入れた授業を実施しました。
小学校段階では、タイピングがままならないので、Scratchや弊社が提供しているオンラインプログラミング教材「プログル」などを使って、算数などの教科内で実施しています。
小学校段階で大事なのは、「まずは楽しむこと」であると考えており、楽しだあとから興味を深めたいこはCoderDojoなどにいくのが理想だと考えています。