DeNA南場会長に聞く、若者よ「起業バブル」の波に乗れ
コメント
注目のコメント
なるほど。前職の経験もあってベンチャー投資が過熱気味だと感じていたのですが、さすか、南場さんレベルの人になると器量というか視座が全然違う。
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──現在のベンチャーブームについて、どう見ていますか。同じくバブルという声もありますが……。
リスクマネーが溢れ、それに刺激される形で優秀な若者がどんどん起業していて、大変いい流れだと思います。ただ、資金が集まりやすいのでお金への感覚は少しイージーになっているなとは思いますね。事業で稼ぐよりVCとかエンジェル投資家からお金を入れる方が簡単なんですね。
これをバブルと呼ぶべきかどうか分からないのですが、でもそれでいいと思います。GEM調査(起業家精神に関する調査)において、日本は世界の国々の中でどの項目でもほぼビリ。そういう状況なので、容易にお金を引っ張れるくらいの方が、若者をたき付けるのにちょうどよい。万々歳です。
ただし、今のベンチャーブームで、まだ課題が二つあります。
一つ目は、優秀な若者が起業し始めたといっても、新卒一括採用にベルトコンベヤーで運び込まれ、大企業に就職する優秀な学生がまだ大量にいることです。現在は、ごく一部の勇敢で優秀な若者がベンチャーに来ています。ですが、米国ではそれほど勇敢でもない人がどんどん起業する。あちらは起業に日本のような覚悟が要らないといいますか、会社に入るぐらいの気持ちで起業します。失敗しても失敗の内容によってチャンスが来る、そういう社会にすべきです。─ 起業を目指している若者へのメッセージ
「深く考えず、かっこいいからやれと。大企業よりも伸び伸びしていていいよって。取りあえず、やってみて」
30代、40代も「波」にのっている人は多くなっているように感じます。“ 将来的には世界を目指したいが、最初は日本市場で頑張ろうとなり、プロダクトが売れ、そこそこ成功した段階でジャパンユニークになってしまい世界で通用しなくなる。”
同じ感覚です。日本にも良い会社はいっぱいありますが、最初から世界で戦おうとしいていかないとマネージメント体制も日本マーケット仕様になるし、日本はユニークなマーケットなので海外展開のハードルが上がる気がします。