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この期に及んでそういう「泣きの1回」のような嘆願が今のEUに通じるのか謎ですが、貴重な最後のチャンスをこういった一手で返さざるを得ないところに「詰み」を感じます
EUに再度の延期要請をしたが認められず、もう延期はない。現状の案を承認する以外に道はない、と議会を説得するための、4度目採決で「最後の勝負」に向けたメイ首相の布石、にも見えます。
「政治家の水準は、その国の国民の平均的な水準から著しく乖離しない」というマックス・ウェバーの言葉がある。英国政治家の劣化だけの責任ではないだろう。この言葉、我が国も重く受け止める必要があるなー。
2020年1月ないし4月までの延期がEU側から提案される可能性があると報じられている。引き続きドイツは寛容、フランスは厳しい態度なので予断は許さないが、多分Hard Brexitは回避されるだろう。以下FTから。

"Measures under consideration in Brussels include the EU postponing Brexit to January or April 2020. In one extreme scenario, such an offer could be made even if Mrs May makes no request for an extension before next week’s summit."
連立与党内だけでは膠着状態を打開できないと踏んだのだろう。しかし、与党の中をまとめられないのに、野党と協議して合意ができるのだろうか。逆に与党内が分裂して、与党内でのメイ首相への支持が減ってしまうのではないか。
労働党のコービン党首は、元々は親EU色が薄かったのだが、今や離脱そのものが現在の民意ではない発言し、再国民投票を容認しているし、最低でもEU関税同盟への恒久的な残留だけは絶対条件だと主張としている。要するに、完全離脱には断じて反対という立場に回っているのである。ただし、同じ労働党内でも、離脱賛成派の住民が多い地域の議員たちは、再国民投票や離脱撤回に対してかなり慎重だ。おそらく、労働党内も簡単には一枚岩にはならないだろう。要するに、今さら短期間では何も決まらないということである。また、EU側には合意案を変更する意志がない以上、英国に関税同盟への残留や単一市場へのアクセスを認めた上での離脱はあり得ない。いずれにせよ、短期延期、短期延期の繰り返しは最悪で、EUが突き放す可能性も決して低くはない。
メイ首相は、四面楚歌の中、党内からも与党からも罵倒されながら、なかなか頑張っているな、と言う印象です。それはまぁ当たり前と言えば当たり前で、英国の存亡、といえば大げさかもしれませんが、英国の浮沈がかかっているとは言えるでしょう、それがわかっているからです。しかし、このような認識は英国政界に共有されているのかどうか。この後に及んで、合意形成ができないとは一体どういうことなのでしょうか。ハードブレグジットが最悪の選択肢である事は、おそらく与野党の共通の認識であるはずなのに。英国らしい知恵が最後に発揮されることを私は心から望んでいます。

つくづく、キャメロン前首相がこのような英国の存亡に関わる決定を、良く良く内容を国民に周知徹底しない段階で国民投票にかけた事は罪深かったと思います。

英国は、議会制民主主義と言う間接民主主義を採用している国です。それは、平素、政治の事ばかり考えている暇のない忙しい国民の皆様に代わって、国民の代表たる議員が、国政についての議論を尽くし、一定の政策なり方向性を決定すると言う仕組みです。ざっくり言えば。
ここには、一般国民の感情的な反応によりその場限りで決定される内容は、必ずしも全体の利益にならないからと言う経験則も踏まえられています。

つまり、国民投票にかけるのは、よほどのことなのです。やむにやまれぬ場合なのです。そして、そのような決定をする際には、国民の大半が、少なくともそう、そしてその国民党に及ぼす結果についての理解を十分にしていなければなりません。いわば政治のプロである議員たちが議論を尽くしてもなお、決着がつかず、国民全体にそれを問う必要がある場合です。国民は、争点が何なのかわかっており、その結果が何をもたらすことになるのか、十分に承知した上で選択する、そういう状況でなければ国民投票してはなりません。今回の英国の国民投票は全くこの準備はなされていなかったと思います。だから「こんなことになると思わなかった」と言う英語国民が多くいるわけです。

ギリシャに始まる直接民主制に淵源がありながらもその弊害を克服し、近代の間接民主制たる議会民主制度を創始したといって過言ではない英国が、国運が関わる重大決定を一般国民に周知徹底しないままに、国民投票に投げ出してしまったことが、一番の問題です。日本にとっても耳の痛い話です。
メイ首相は元々残留派。伸ばせるギリギリまで伸ばし、国内で再度国民投票をやる機運が高まったところで再投票し、土壇場で残留する道を考えている気がします。
再延期で事態が打開されるとはとても思えない