[ローマ 1日 ロイター] - イタリアのトリア経済・財務相は1日、新たに設定する今年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率目標について、経済協力開発機構(OECD)が予想した2.5%を下回るとの見方を示した。

イタリアは10日、新たな経済財政予想を公表する予定。これを元に2020年予算の枠組みが設定される。

トリア氏はOECDのグリア事務総長との共同会見で、名目赤字はOECD予測を下回るだろうと指摘。

一方、経済成長が急減速する中、欧州連合(EU)側と昨年12月に同意した赤字目標の2.04%以内に抑える引き締め策は取らないとしたが、財政面の統制は維持すると述べた。

また「GDP成長率を引き上げるしか、問題から脱却することはできない」とし、公共事業の入札簡素化などの計画を示した。