スイス中銀、マイナス金利政策の深堀り可能=シュレーゲル拡大理事
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スイス中銀は介入を含む為替政策も所管しているほか、為替介入への批判も日本と比較すると小さいので政策の幅も広がります。
スイスの銀行構造はどうなっているのでしょうか。銀行界からの批判はあまりないのか。結局のところ当座預金の比率が小さければマイナス金利の弊害は小さいことになりますので・・・。
日本は、当座預金を減らすことを(一つの)政策意図としてマイナス金利を実施しているにもかかわらず、結局はそこが減らないため副作用が大きくなるというのは、皮肉な結果です。記事が指摘するように、スイスにとってはECBの緩和バイアスによるユーロ安圧力は頭痛のタネであり、こうした構図は金融危機以来何度も繰り返されてきた訳です。
また、為替介入を機動的に行い得る立場にはありますが、実際の効果は局面次第であり、しかも過去には巨額の外貨準備による評価損が政治問題化した経緯もあります。
マイナス金利に関しては、スイスの場合、金融機関の規模によるtieringを採用しているので、中小金融機関に対する副作用はその分軽減されます。それでも、政策の長期化にともなう影響の累積の問題は残ります。
いずれにせよ、ドラギ総裁がECBでマイナス金利へのtieringの可能性を示唆した中で、スイスのこうした議論の行方は興味深く思います。>>スイスフラン対ユーロで1年8カ月ぶり高値更新。輸出依存度が高いスイス経済は自国通貨高が頭痛の種<<が背景でマイナス金利深掘りと。金融大国スイスで金融業界の反発をどう抑え込んでいるのか、その仕組みの方が気になる