「これって病院行くレベル?」不安に応える医療アプリ作った医師
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注目のコメント
このような取り組みは基本的には素晴らしいことで、アプリの作者は素晴らしい仕事をされていると思います。
ただ、このような一般向けの病気の解説を行われている医師、ベンチャー企業は国内で他にも散見されますが、内容や形が統一されていないこと、医師が書いたとは言え内容が保証されないこと、など問題点も挙げられると思います。
同じ医師とは言え、得意分野、不得意分野があるものです。このため、Peer reviewと言いますが、他の医師のチェックやフィードバックも加えられ、質が担保されるべきです。
このような資材が様々な形で作られ、質もまちまちであることは必ずしも喜ばしいことではありません。何もかもアメリカ万歳ではないのですが、米国ではmedlineplusと呼ばれる政府主導で作成された医療情報サイトがあり、医療機関でも教材として用いるよう統一されています。
https://medlineplus.gov
そこに課題があるからこそ、新しいものが生み出されるわけですが、正確性を記さなければいけない、情報が集約されている必要のある医療情報については、政府主導でまとめられるという動きも必要だと感じています。わずかながらでも発信していくことの大切さは実感しています。私も病院外の方に参考になる情報を発信できればと思っている医師です。(影響力ありませんが、、、)
小児は他の科よりも特に不安が受診理由となることが多いようです。
遠隔医療相談アプリ「小児科オンライン」は企業や自治体の福利厚生として広まっていますが、やはりちょっとした不安が大きくなってしまっていることは多いという話を聞いています。相談できれば受診しなくてもすむことも多いようです。
海外駐在員からもありがたいと言われているようですね。
やはり、風邪の諸症状、ケガ・ヤケド、誤飲など、我々も調べることはありますが、通常のweb検索ですと一般の方には有用な情報とニセ情報の判別がつかないかと思いますが、こういったアプリで情報がまとまっているのはありがたいですね。
また、ステロイド忌避や癌の「一部の免疫療法」などもそうですが、正しい情報の発信が必須であるとともに、そういった「不確かな治療」の方が患者や家族の思いに寄り添っている(ように見える)ことにも我々医療者は認識して、発信行動を変えていく必要があると感じています。
領域によっては自費診療しか提供できず、この領域には非常に悪質なものもはびこっているのが現状です。そういった領域でも適切な医療を行う医師が少なからずいて情報発信していますが、残念ながら埋もれています。
今後、折を見てそういったところのお話をできればと思っています。多忙な業務の合間で、このようなアプリを無償提供している活動は素晴らしいですね。
USにおいては、やはり小児科になりますが、Boston Childrenが、Alexa Skillを使って、家庭向けにアプリケーションを出しています。音声で、疾患や投薬の悩みを返してくれたり、状況によっては医療機関へ出向いた方がいいとSuggestionする仕組みを持っています。
https://jp.techcrunch.com/2019/02/27/2019-02-25-cedars-sinai-puts-amazon-alexa-in-patient-rooms-as-part-of-a-pilot-program/
UKでは政府主導で、”AIドクター”の取り組みを進めており、医療に関するアドバイスを行っています。
https://forbesjapan.com/articles/detail/22039
音声であれば、ITリテラシーが高くない人でも気軽に活用することが出来ます。