【伊藤羊一】相手が勝手に想像を膨らます、具体例の伝え方

2019/4/11

ロジックだけでは足りない

──前回は、「結論+根拠3つ」というロジックの話を聞きました。伊藤さんの著書『1分で話せ』は、ロジックで左脳を納得させることに加え、右脳も刺激して、「人をその気にさせる」ストーリーで構成するというのが特徴ですね。
伊藤 ロジカルに組み立てられたストーリーがないと、聞き手は話をなかなか理解できません。でも、ロジカルな正しい話をどんなに簡潔に説明できても、それだけで人が動くとは限りません。
なぜなら、「Aさんの案はいいね、やりたいなあ!」という、その気にさせる(=動かす)部分がないからです。ロジックは左脳を納得させるものでしたが、右脳を刺激するものも必要です。