【伊藤羊一】1分で人を動かす、「相手に憑依する」技術

2019/4/9

そもそもプレゼンの目的とは

──ベストセラー『1分で話せ』は、伝える基本として、まず伝える前に「伝える相手は誰か」「なんのために伝えるのか（ゴールは何か）」を明確にイメージせよ、と説いています。とても相手に寄り添っている考え方だなと思いました。

伊藤　そうですね。プレゼンや説明では、勘違いしやすいのですが、「相手に何を伝えるか」は単なる手段（How）です。

伝える目的（ゴール）とは、相手を動かすこと。「相手を動かしてなんぼ」ということです。

コメント

注目のコメント

• 橋本 賢二

  キャリア教育研究家

  ・2019年04月09日

  強く共感します。
  日本の教育システムでは表現することの訓練が少ないので、自分の考えを分かりやすく表現することから苦手な人が多く、相手への伝わり方レベルで気にしている人は極少数派です。
  
  私も同じコンテンツを中学生から大人までいろいろな方にお話しする機会がありますが、使う言葉（語彙）や比喩は変えますし、大人数を相手にするときは、なるべく質問や隣との意見交換をかませて当事者意識を持てるように意識しています。
  
  伝えようとする相手への「憑依」とまで表現されるメタ認知の徹底ぶり（もはや語彙が思いつきませんが）は、全ての表現に通じることです！
• 佐山 展生

  一橋大・京都大学客員教授 インテグラル取締役 京大経営管理大学院客員教授

  ・2019年04月09日

  そもそも人は相手の話の80％は聞いていません、とのこと。
  話し手が話す（OUTPUT）のが目的ではなく、聞き手に理解してもらう（INPUT）のが目的であることを忘れないようにしましょう。
  聞いてもらっているか、伝わっているかの確認が重要だと思います。
• 佐藤 留美

  NewsPicks編集長

  ・2019年04月09日

  伊藤羊一さんのイノベーターズトーク2回目から話し方の実践法をお聞きしています。「１分で話せ」を貫く最大のコツが語れます。
  それは、相手に憑依すること。一般に思われているメタ認知を超えている、伊藤さん独自のノウハウかと思います。コミュニケーション達人の仕組みが徐々に明かされていきます。