なぜ日本の企業は「退職者に冷たい」のか - これではイノベーションは起きない
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自分自身が出たいと思っても我慢して残ったり、長期でコミットしている状態だと、出ていく人に対して「自分は我慢しているのに。自分はコミットしているのに」という感情から寛容になりづらい構造があると思います。
ゆえに長期雇用が当たり前で退職者が少ない組織においては、組織と自分を同一視する人たちが増えて、退職する人=裏切り者であったり、退職して活躍する人がいると古巣の残る自分たちを否定されたようにも感じたりと歪んだ感情を持ちやすいのだと思います。
他の人と違う道を行く人にも寛容になり、共創しようとする姿勢がないとイノベーションは起きにくいと思います。給与所得者と独立事業主は、見えてる世界も違うので基本はコミュニケーションはできないと諦めています。
日本だと、自営業者は、高齢者の引きこもりより少し上、フリーターの下ぐらいの扱いです。収入の話になると(だいたい質問してくる人の3倍ぐらいは収入がある)今だけだ、みたいなことを事業内容も見ないで断言します。本人は長期的な利益を大事にして、超手堅くやってるんですけど。
アメリカで、SaaSの提供を一人でやって12Kドル/月の収益があるというと、クールだ、すごいと普通に褒めてくれます。日本型組織は囲い込みの護送船団方式なので、離れる人に冷たいです。
生物の進化もリスクを取ることで生存可能域を拡大し、多様な個体差によって種の保存を目指しています。同質性を求めた種は遠からず絶滅します。
出る杭は打つのが日本型組織ですが、出すぎた杭を打てない(解雇しない)のも日本型組織です。いきなり離れずとも、まずは社内変人を目指すところからですね。