ボーイング新型機が緊急着陸=エンジン異常-米南部
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飛行機は保管の際の腐食を考慮し、長期間の保管をするときにはできるだけ乾燥した場所を選びます。日本の航空会社も、航空機を売却すると大抵カリフォルニアの砂漠にいったん機体を持っていきます。ビクタービルやモハベ砂漠という名前は航空ファンの方ならご存知の方もおいでかとおもいます。
今回のサウスウエストの飛行も、ビクタービルへの回送であったとされており、乗客はいませんでした。また、同型機保有国がすべて飛行禁止措置を取っているため、すでに全世界で旅客便として飛行している機体はありません(国の命令を無視できる航空会社があれば別ですが…)。ただし米国では試験や回送を目的とした飛行については、許可があれば可能となっており、今回もその許可を利用しての飛行であったと考えられます。
サウスウエストは同型機を34機を保有しており、すでに25日までに22機をビクタービルに回送しています。他には、あからさまに砂漠に長期保管という意味での回送を行なっている航空会社はないようですが、今後同型機の運航再開まで長引くようであれば、似たような動きは出てくるかもしれません。
トラブルについては、問題が取りざたされているMCASではなく、エンジンの不具合ということで、それなりの確率で発生しており、特に珍しくはないことです(ただ、エンジン一発停止の状況でMCASが誤作動したら、という怖さはあったと思います)。いちいちエンジン不具合くらいで報道されるケースは珍しいですが、現在の737MAXの位置付けを考えれば仕方ありません。
もちろん、不具合の内容によっては同じエンジンを装備するA320neoにも問題が波及する可能性はあります。