【急浮上】米大統領候補「アンドリュー・ヤン」とは何者か

2019/3/27

突如「有力候補」に躍り出る

賭けサイト「プリディクトイット」には、2020年大統領選に出馬する民主党候補の長いリストが掲載されている。リストの並びは「当選しそうな順」。ユーザー投票によるオッズに準じている。
リストのトップはジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース上院議員。続いて民主党の有名人の名前が次々と登場する。カマラ・ハリス上院議員、元下院議員のベト・オルーク、アンドリュー・ヤン、エリザベス・ウォーレン上院議員……。
ちょっと待った。「アンドリュー・ヤン」とは誰だ?
サイトのアルゴリズムが誤作動を起こしたわけではない。起業家にして駆け出しの政治家であるアンドリュー・ヤン(44)は、アメリカ国民にベーシックインカムを保証するという政策によって、突如として注目を集めるようになった人物だ。
ヤンを一躍有名候補へと押し上げたのは、「ヤン・ギャング」と呼ばれる熱心なネット上のフォロワー。ヤンの出馬をネタにした歌や動画(ミーム)を拡散し、「#securethebag」というハッシュタグで、彼のユニークな公約を喧伝(けんでん)している。
その公約とは? 近い将来、AIと自動化の影響で大量の失業者が出ると考えるヤンは、アメリカ国民に無条件で年1万2000ドルのベーシックインカムを支給しようとしているのだ。
「当選しそうな民主党候補ランキング」で上位に躍り出たアンドリュー・ヤン