【インスタ創業者】夢中になれるもののコミュニティを作ろう

2019/4/24
2010年に設立、12年にフェイスブックに10億ドル買収され、18年には世界ユーザー数が1億人を超えるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いのインスタグラムは、いったいどのように生まれたのか。

「Masters of Scale(マスターズ・オブ・スケール)」のリード・ホフマン氏が、18年9月にCEO退任を電撃発表したケビン・シストロム氏に、創業当初の話を聞いた(インタビューが行われたのは18年5月)。
Listen to Masters of Scale at applepodcasts.com/mastersofscale and follow us Twitter.com/mastersofscale.
ホフマン 子どもの頃からプログラミングが好きだったのですか?
シストロム ほとんどの子どもがそうですが、プログラミングからコンピューターの世界に入るということは、まずありません。
私の場合、特に1990年代ですから、ゲームがきっかけでした。よく学校から帰ると、宿題なんてほったらかしにして、『ドゥーム』のようなゲームをやっていました。当時の子どもにとって、『ドゥーム」は最高のコンピューターゲームでした。
でも、しばらくすると、チートコードなど裏技を使って遊び尽くしてしまい、飽きてしまったんです。
そんなときインターネットで、自分で新しいレベルを作れるという書き込みを見かけました。
それで、「そうか、作られたものを消費するだけでなく、自分が面白いと思うバージョンを自分で作ればいいんだ」と気がついたのです。