世界の研究用iPS細胞1万件を検索できるウェブサイトを開設
www.cira.kyoto-u.ac.jp
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藤渕先生らのチームから、既存のデータベース横断的に世界の研究用iPS細胞を検索できるサイトがリリースされました。
こういったデータベースが何が嬉しいかと言うと、希少な病気の患者さんから樹立されたiPS細胞などは、その病態解明や創薬研究にとってとても貴重なので、世界中のどこかに存在していればぜひ使用したいというニーズはあります。同じ病態でも複数検体比較して見えてくることもありますので、このデータベースをきっかけに進む研究がたくさんあります。
【幹細胞バンクデータ統合コレクション】
Integrated Collection of Stem Cell Bank data by MIACARM (ICSCB)
http://icscb.stemcellinformatics.org
以下4つの主要データベース
1. 理化学研究所バイオリソースセンター
2. 幹細胞情報データベースプロジェクトSKIP
3. hPSCreg
4. eagle-i
の14,609件のデータを統合し、重複をなくして11,247件のデータとしてまとめられているとのこと。
既に同グループが開発し、運用されていた「SHOGoiN」(京都大学の住所「聖護院」由来の名前のデータベースで、私も使ったことがあります)SHOGoiNはiPS細胞に限らない細胞データベースですが、これに組み込まれる形で今回のウェブサイトを用いてiPS細胞を更に検索できるようになりました。
大変ありがたいことだと思います。こういうものは、リリースされても知らない方も多いので、ぜひ広く知っていただいて、活用して頂きたいと思います。