「初」の敵対的TOB 光と影 (一目均衡)
日本経済新聞
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注目のコメント
米国ですら、敵対的TOBの失敗率の高さからほとんど聞かないのに、こうして見ると日本で起きているのは意外な感じがします。それだけMA市場が育ってないのかも?
TOBでは他の株主に売却の機会を与えるため、応募株は全て買い取らなければならないとの考え方が大原則だ。だが、3分の2以上を取得しなければ、上限を区切ることも認められている。欧州では30%以上を買ったらすべて応募株を買わなければならず、日本のルールは緩いとの指摘はかねてある。
伊藤忠は10%しか買わなかったため、株主の売却機会は限られた。今回の事例が模倣されると価格が高くなるTOBでは買い付け株数を抑え、実質的に経営権を握った後に第三者割当増資を決議させて過半を握るような制度の乱用も起きかねない。