【ローソン竹増】我々はAmazon Goの「先」を考えている

2019/3/22
Amazon Goや中国の無人コンビニ。
海外を見渡せば、最先端のテクノロジーと小売店が融合し、「新たなコンビニ」が続々と登場している。世界のトレンドは確実に、「省人化」に進んでいる。
しかし一方で国内では、コンビニの完成度の高さゆえ、テクノロジーの導入に時間がかかっているのが現実だ。
日本のコンビニは、このままガラパゴスで終わるのか。それとも、店舗にIT技術を融合させ、24時間問題などの「人材不足」を解決できるのか。
NewsPicksは、この大きな問いに正面から挑んでいるローソンの竹増貞信社長に話を聞いた。変革の岐路に立つコンビニトップのリアルな言葉が詰まった、貴重なインタビューになっている。
竹増貞信(たけます さだのぶ)ローソン社長/大阪府出身。1993 年大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。畜産部、広報部、社長秘書などを務める。2014年ローソンに入社。2016年に代表取締役兼COO、2017年に現職に就任。

「人手不足問題」は必然

──東大阪市のセブン-イレブンのオーナーが、自主的に24時間営業をやめたことに端を発し、コンビニオーナーと本部の関係性について、議論が巻き起こっています。
他社の個別のご事情については、私たちにはわかりません。
ですが、人手不足がここ数年、私たちコンビニ業界において最も大きな課題になっているということはまぎれもない事実です。
やっぱり、本部と加盟店がお互いに「Win-Win」になるというのが、僕らのビジネスの根底にある一番大事な部分。加盟店さんあっての本部です。
ローソンにおいても加盟店さんと一心同体になって、人手不足に取り組んでいきたいと思っています。
──ローソンでも、24時間営業をやめたいというオーナーはいるのではないですか。
もちろん、当然出てきていますよ。44年、このビジネスをやっていますからね。そうすると後継ぎの問題もありますし、どうしても採用が厳しくなってくるエリアも出てきています。
ローソンの考え方は、こうです。