人体最小の中耳の骨を3Dプリンターで作製、世界初の移植成功 南ア
コメント
注目のコメント
中耳の骨を3Dプリンターで作製とありますが、実際に3Dプリントされたのは金属チタンであって、骨の材料(ハイドロキシアパタイトなど)ではないことに注意です。
ようするに、骨折の治療に使われるインプラントを3Dプリントして埋め込んだのでしょう。(前もってチタン表面に細胞培養したかもしれませんが。)もともと人工関節などにチタンなどの金属が使われていますので、骨の代わりに使うことはできました。
なお、生体物質ではありませんので拒絶反応は起きません。その代わり生着はしませんので、感染すると抜去が必要です、人工物一般に。アレルギーもないということになってますが、ごく稀にあるというのが正しいかもしれません。
今回は耳小骨という複雑な構造を3Dプリンタで再現したということですね。
専門的なのでどうでもよいことですが、耳は外耳・中耳・内耳という構造になっています。
鼓膜までの外側が外耳でいわゆる外から見える「耳」(耳介)と音の通り道である外耳道などがあります。耳かきは外耳道のお掃除をしてるわけですが、たまに綿棒で軽く掃除する程度で良いというか、耳かきをし過ぎないことが推奨されています。
鼓膜の揺れを伝えて増幅するのが中耳の耳小骨で、ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨という3つの骨からなります。また、ここは耳管という管で喉と繋がっているので、「耳抜き」などの操作で鼓膜の内外の気圧差を調整しています。
ちなみに子供が中耳炎になりやすいのは、耳管の出口付近にある扁桃が大きくて出口を狭めてしまうため。大人は中耳炎になりにくいですが、喉の癌があったり、そもそも耳に真珠腫というものができたら中耳炎になったりします。(大人の中耳炎は原因検索が重要、特に喫煙者)
そして最後に内耳。蝸牛と呼ばれるカタツムリの殻のような構造の中にリンパ液で満たされていて、その液体の揺れを音を司る神経の興奮に変えることで音が聞こえます。また、三半規管と前庭という平衡感覚を司る器官も内耳にあり、ここが障害されると目眩などが生じます。
ということで、中耳の障害があっても、こういったもので再建できる時代になるのかもしれません。耳の聞こえ方がどうなるのかが気になりますね。
最初は小さめに聞こえるけど、そのうちフィードバックされて丁度よくなったりするのですかね??
耳小骨
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/耳小骨
蝸牛
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/蝸牛3Dプリントでなくても、ホネのインプラントといえばチタニウム製ですねぇ お高いし、加工しづらいですが、生体適合性と、構造材として機械的特性に優れているので
ただ、今回のは構造骨ではなく伝音骨なので、チタニウムにすると聞こえ方が変わるでしょうねぇ 複雑な形状のホネですが、これは主に進化による周波数応答のチューニング結果だと思われますねぇ(違うかも、詳しい方オシエテ) だとすると、インプラントもホネの形を忠実に再現するのではなく、その周波数応答を再現するのが自然かもですねぇ すると、材料が違うので、形も変わると思いますねぇ(んー、オモシロイ ご専門の方、研究どーぞ え、もうやってる?)
今回のがそこまでやっていたらスゴイですが、多分、反対側の耳のホネ画像から作った形状の反転コピーをプリントしただけなのでしょうねぇ
まあ、多少聞こえ方が違っても、脳が調整するんでしょうけど