NZモスク銃乱射で49人死亡 首相がテロ断定、襲撃ネット中継
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実行犯4名の内、1名はオーストラリア人で、この男性が犯行声明にあたる文章を書いて8chan(ネット掲示板)に投稿し、モスクでの犯行の模様をフェイスブックで実況中継したと見られます。
かなり準備された犯行ですが、まだわかっていないことが多いです。集団虐殺のような行動を他の3人にさせたのはこのオーストラリア人男性なのか、他にも主犯がいるのか、わかりませんが、複数の他人に殺人を行わせるのは容易なことではありません。人数分の銃器を用意しており、複数の自動車爆弾まで用意していました。声明文は「侵略者と裏切り者を殺す」と述べており、自動車爆弾は警察を攻撃するためであったと見られます。金曜礼拝の日にモスクを狙うのは相当の敵意の表れといえますが、イスラム教徒を標的にした大規模テロ、という以上の背景はまだ分かっていません。
拘束された4人が何者で、なぜイスラム教徒への憎悪を募らせ、うち1人とされるオーストラリア人がなぜNZに渡って犯行に加担したのか、そこに社会的背景があるのかそれとも個人的な事情なのか、事件の意味を考えるにはもう少し情報が必要です。Facebookライブ動画は開始直後から殺人など暴力シーンを中継するケースが続出しました。BuzzFeed New の2017年6月のリポートでは、2015年12月のライブ機能導入以来、世界で少なくとも45件が発生したと伝えています。今はtwitterもInstagramも、もちろんyoutubeもライブ配信機能が強化され、犯罪の実況中継はいつどこでも起き得る状況にあります。そして今回は40人の殺害を17分間も生中継するという事態になりました。何らかの規制を求める論議が起きる可能性があります。
2008年6月、7人が殺害、10人が重軽傷を負った秋葉原の連続殺傷事件では、犯人がネット掲示板に書き込みを続けながら犯行に及び、リアルタイムの告白に衝撃が走りました。2015年4月、川崎市の多摩川河川敷で起きた少年惨殺事件では、ネットユーザーの少年が、加害少年の自宅前でテレビリポーターのようなネット中継をして驚かせました。その頃とはまるでレベルの違う深刻な世界が広がっています。