「消えた留学生」、東京福祉大の700人所在不明に
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なぜこんなことが起きているのか考えると、東京福祉大という大学の問題を確認する必要があります。「外国人留学生が来なければこんなことは起きない」といえばそうかもしれませんが、早稲田大学や東京大学でも数千人の留学生が学んでいても、こんなことにはなっていません。
東京福祉大学が有名になったのは、2008年に創立者で総長の中島恒雄氏が、複数の教職員への強制わいせつ罪で懲役刑の実刑判決を受けた時です。総長室の裏にベッドルームとシャワールームが設けられていた、とのことでワイドショーなどで取り上げられました。中島氏は出所後も大学の拡大路線を続け、経営学部の新設を文部科学省に申請していますが、不認可となっています。これは、日本の大学史上初めてのことです。
つまり、東京福祉大学は、従来から教育内容、運営が極めて問題視されていた大学です。中島氏の政界にも通じた国際的コミュニケーション力により、留学生を何千人も呼び集めましたが、そこには教育や運営の内容はまるで欠如していたということです。留学生たちも、多くは最初から行方不明になるつもりで東京福祉大へ来たわけではなく、来てみたらあまりにも内容がなかったので、群馬県伊勢崎氏から東京へと散っていったということでしょう。もちろん、行方不明になるべきではなく、しかるべき手続きで退学するべきですが、そのためのサポートも大学からは十分ではなかったのではないかと想像されます。
「留学生30万人計画」で猫も杓子も外国人留学生を集めるのではなく、日本に来たことで費用対効果にかなうような十分な教育や研究ができる大学であることが保証されたうえで、外国人留学生を増やすべきでしょう。東京福祉大学は前もやらかしてるんですよね。
・職員に対するセクハラを越えたわいせつで理事長が逮捕される。
・当然理事長解任だが、こっそり事務総長として復帰させた。
・文科省にバレて、学部と大学院の新設が却下される。
反省せずに不祥事を重ねる大学とみなされれば、文科省も黙ってないと思います。異様な事態。東京福祉大で留学生688人が所在不明。不明なのはベトナムなどから来て日本語を学ぶ研究生(≠学部or院生)。同大学の留学生は全国2位の5133人だが、2014年の僅か596人から近年急増中。すでに日本の学部生3148人を追い抜いている。(参照:大学HP、日本学生支援機構)