【The UPDATE】「ニューエリートの就活」を徹底討論

2019/3/16
毎週火曜夜9時からTwitterでライブ配信中の『The UPDATE』。今回のテーマは「ニューエリートの就活」。これからの日本を担う学生のファーストキャリアの選び方などを議論しました。

番組を視聴するには、番組公式Twitterアカウント(@TheUPDATE_NP)をフォローしてください。火曜夜9時のライブ配信の開始をTwitterでお知らせします。
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ニューエリートの就活の変遷
昭和は官公庁や興銀に就職できるとエリートと呼ばれた時代でした。
そこから、賃金が高い外資金融が台頭したリーマンショック以前の平成、メガベンチャーに注目が集まったリーマンショック後の平成と、エリートの定義が時代に合わせて移り変わってきました。
また海外では、理系職だとマイクロソフトやインテルなどに代表されるソフトウェア・コンピュータサイエンス、文系職だとゴールドマンサックスなどの金融が人気に。そして、理系・文系問わずグーグルが人気企業No.1に輝いています。
そして、就職企業を選ぶ際の基準としては、社風・働きやすさや自身の成長を重視し、給与水準はその次という結果に。年功序列や終身雇用は求められていない状況にあります。
そこで、今回の『The UPDATE』はこれらのデータをもとに、変遷する「ニューエリートの就活」について白熱した議論を繰り広げました。まさかのオチまでついた“知の格闘技”の一部をお届けします。
大企業?外資?スタートアップ?
佐々木 今回、人気企業として挙げられる「大企業」「外資」「スタートアップ」を3つの軸として設定。
それぞれどういう良いところがあるのか?良くないところがあるのか?をゲストに評価してもらい、議論をスタートさせたい。
麻野 大企業は安定していて、スタートアップはボラティリティ(変動性)がある。外資はその中間。スタートアップの生涯年収は、会社が急成長し、上場すると、入社タイミングによっては株で資産を築ける可能性がある。
箕輪 ただ、スタートアップの働き方でいうと、寝袋生活みたいなもの。飛行が離陸するときと同じように、会社の立ち上げタイミングでは一気に角度をあげないといけない。そこで、働きやすさやブラック企業なんて言う人はいらない。
濱松 大企業は良くも悪くも安定的。その中で活躍するのも腐っていくのも入った人次第。
外資は短期集中型で20代には適している。スタートアップは激しい働き方の会社もある一方で、メルカリのように早く帰る文化のある会社も出てきている。
藤本 大企業・外資・スタートアップ全て経験しているが、スタートアップはその定義によって大きく評価が変わる。
大企業の良いところは、経験も年収も、長期的に積み上げができるところにある。外資もスタートアップも若いうちから大きな仕事を任されことによる成長という意味ではとてもいい。
箕輪 どういう人生を送りたいかで選択肢が多様化している時代。正解がどれかではなく、がっつり働いてがっつりリターンを得たい人やプライベートな時間を楽しみたい人など、生き方によって選べるようになったのが昔との違い。
就活生が信じすぎていること
箕輪 ニューエリートは、昔の「モーレツ」タイプではなく、生きがいや社会への貢献、自分の人生を重視する新しい考え方を持った人たち。
『MAKE MONE¥』(注:NewsPicksの起業リアリティーショー)でも、ビジョンが不明瞭でも「やってやるぜ!」というタイプはあまりいなくなって、世界にどういう変化を起こしたいかを考えている人が増えた。
佐々木 今日の3つの軸にはないけど、本当のニューエリートは起業家だと思う。『MAKE MONE¥』にも出演してくれた起業家の清水さんが観覧に来ているので呼んでみましょう。
清水正大(しみず・まさひろ)。株式会社ZEALS代表取締役 CEO。2014年4月に株式会社ZEALSを設立。「アジアを代表する30才未満の30人の起業家」(正式名称 : Forbes 30 Under 30 Asia) のエンタープライズ・テクノロジー部門に選出。
清水 就活生は「新卒」というキャリアを大事にしすぎている。悩んだって働いたことがなくてわからないんだから、インターンでもいいからとりあえず飛び込んでみることが大事。
麻野 先日、東大の合格発表をテレビで見た。みんな努力した成果だから喜ばしくはあるが、そんなに価値はないなと思ってしまった。採用する側としても、東大と早慶であまり差がない。
だけど、「東大に入って、新卒で大企業に入社、定年まで働いて幸せ」という価値観が根強く残っているように感じる。
藤本 それは、親世代の価値観に縛られている人が今の若い世代には多いから。自分ではニューエリート的な生き方を望んでも親がそれを認めず、グーグルにこなかった内定者も多くいた。
麻野 就活生は「大企業」も信じすぎている。どこに入ってもそんなに違いはない。「大企業に入ったら一生安泰、入れなかったらもう終わりだ」と考えている学生が多いが、実際の世の中はもっと流動的。
箕輪 それは教育のせい。良い大学に入って、良いところに就職すればあとは大丈夫と考えがちだけど、本当に大事なのはその後。
変化する時代のキャリアプラン
学生 数十年先のキャリアまでしっかりと考えた方がいいという人と、それは必要ないという人もいるが、どうなのか?
麻野 幸せに働くということを考えた時に、2つの観点がある。1つはやりたい仕事をする。もう1つは自分が必要とされる人間になるということ。数十年先を見通すのは難しいけど、競争が激しくないところで求められる人になることが大事だと思っている。
藤本 私は数十年先のキャリアは「決めない」派。決めると自分の限界まで決めてしまうことになるから。
変化が激しい今の時代の中では、決めないで動き続けた方が新しい可能性を常に見つけられる。もし数十年先のキャリアプランを聞いてくる企業がしっくりこないのであれば、違う選択肢を選べばいい。
箕輪 決めてもいいと思うけど、僕は決めない。1週間後、自分でも怖いくらい、何をしているかわからない。新しい出会いやいろんなことで状況がどんどん変わる世の中、決めてそれに従おうとすることが不自然。
麻野 キャリアの作り方が変わってきている。変化が少ない時代の見えたゴールを目指す「山登り型」から、ゴールが見えない時代の「川下り型」へ。たくさんの変化の中で、その場その場で最適な努力し、見えない河口を目指すことが大切。
藤本 ただ、決める方がいい人は決めた方がいい。例えば、1年ごとにすごく具体的な目標を立て、毎年見直すことでドライブがかかるタイプもいる。
「自己分析」より「他己分析」
箕輪 やるべきことは2つ。「徹底的に自分を掘ること」と「徹底的に外にいくこと」。佐々木さんも僕も就職浪人をしているけど、そこで自分と向き合うことは孤独だった。でも旅をする時間はあったから、行動と内省を同時にできたことが良かった。
濱松 自己分析はやった方がいし、どんどん動いた方がいい。ただそれは、就職するためにするのではなく、一生やり続けることが大事。常に次のステージにいくために、自分を見つめ直し、行動すべき。
古坂 自己分析をしてるのが未熟な自分だから、分析力もないと思っている。自分でつくったものを世に出して、他者に否定された瞬間にわかる。だから自己分析というより、他己分析を繰り返す方がいい。
箕輪 常に頭の中に、「ホリエモン」的な存在を飼っている。そいつが「うるせぇ、考えすぎだよ!」と言ってくれるおかげでドツボにはまらずに済む。そして、とにかく次にいくことが大切。
藤本 分析だと思わない方がいい。どういうところにドキドキするのか?何を楽しいと思うのか?と自分の感性を知るためにすればいい。
古坂 子供のイヤイヤ期は、自分探し。自分の好きなものを探すためにしている。だから、僕らは2歳から自分探しをしているから、もういいと思う。今の自分に自分以上を求めずに、何かやってみて次に進むのがいいと思う。
古坂大魔王が選んだ今週の金言
番組前半には、起業家の清水さんが乱入。また後半では、就活の当事者である大学生と白熱した議論が展開されました。そして最後は、番組MCの古坂大魔王が選ぶ「King of Comment」
古坂大魔王が選んだのは、観覧していた大学生のまさかの発言でした。
この大学生の発言は、どんな文脈で飛び出したのか。奇跡的なオチも含めて、ぜひ本編をご覧ください。
次回は「嫁ブロック」
3月19日(火)のテーマは「嫁ブロックは夫を救うか?」です。
ゲストは、インテグラル代表取締役でスカイマーク代表取締役の佐山展生さん、妻について書いたnoteが話題の高木新平さん、“嫁ブロックコンサルタント”の橋田一秀さん。
そして、ハピキラFACTORY代表の正能茉優さん、ユナイテッドアローズ執行役員の山崎万里子さんをお迎えします。
次回のスタジオ観覧は、NewsPicksアカデミア会員の皆様を対象とし、特別にパートナーの同伴も可能とさせていただきます。ぜひ、パートナーとご一緒にお越しください。
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<執筆:折茂彰弘、編集:安岡大輔、デザイン:斉藤我空>