日本の若者が極右化しているのではなく 革新＝リベラルが絶望的に退潮している [橘玲の日々刻々] - 橘玲の日々刻々
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注目のコメント
右の人は堂々と「自分は右翼」だと言うべきだと思うし左の人は「私は左翼だ」と言ったらいいと思います。
「保守」とか「リベラル」とか曖昧にせずに。
「右翼」と言うと黒塗りの街宣車を想起されるのが困り、「左翼」と言うとコミンテルンや連合赤軍を想起されて困るのか、曖昧にぼかすときが多いように感じますが、自分のスタンスは堂々とする方が清々しいと考えます。
私は是々非々で判断し右翼と左翼を行き交います。蝙蝠と思われても嘘はつきたくない主義です。そもそも自民党はリベラル・デモクラティック・パーティーであって、リベラルを標榜する政党ですよ。
従って、「リベラルvs保守」と言う対立構造が誤り。
リベラルと保守が対立構造になると考える方が書いた記事は読む気がしないです。
※個人的にはパヨクと言う単語を使う方の記事も読む気がしない。
もう「リベラル」と言うマジカルワードを使うの止めませんか？？
それぞれの対義語は以下の通り。語尾に着目すると判りやすいです。
■ 保守 （Conservative）と革新（Progressive）
保守：既存の価値や概念を大切にしながら可能な限り微修正で対応していく考え
革新：既存の概念では対応できないとして抜本的な変更で対応していく考え
語尾が物事の本質の振る舞いを示す「ive」となっている点にも留意したいです。
現在、自民党も維新も民主系も、改革！規制緩和！決める政治！とやっているのだから、革新政党でしょう。
■ 自由主義 （Liberalism）と社会主義（Socialism）
自由主義：各個人や法人は社会的な権威からの制約を受けるべきではなく、可能な限り自由であるべきだという考え方
社会主義：各個人や法人は私利・私財を目的とした活動を抑制する必要があり、社会的な権威により制約すべきという考え方
語尾が「ism」となっている点にも留意したいです。
よく自由主義と社会主義の討論において、二項対立的な議論がなされますが、議論すべきは自由主義社会 と 社会主義社会のバランスの話です。完全な自由主義社会も社会主義社会も存在し得ませんので。
■ 民主主義 （Democracy）と貴族政治制度（Aristocracy）
民主主義：国民全員がそれぞれ国家の意思決定に関わる権利を持っているシステム
貴族政治制度：一部の特権階級のみが国家の意思決定を行うシステム
主義(ism)ではなく、制度ないしシステムを示します。これは語尾が「支配権、政治、階級」を示す「cracy」である事からも判ります。
■ 資本主義 （Capitalism）と共産主義（Communism）
これらの語尾は「ism」になっていますが、本質としてはシステムの違いだと思います。
WindowsとMacが対義語でないようなイメージです。
しかしながらシステムの問題なので議論は割と二項対立的になると思います。
