トヨタ賃上げは月1万0700円で決着、冬賞与は異例の継続協議
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多くの日本大企業の賃金制度は、まだ職務給より職能給であり、査定部分はあるにせよ毎年の自動昇給部分が残っている。その意味ではベースアップとは、経営側が組合員(従業員の場合あり)へ特別に報いる処遇制度を超えた感謝のメッセージの意味あいも残る。
組合が主張する「全員一律」は、成果主義(個人成果)の裏にある組織全体で醸成される見えない成果(教え合い・助け合い・測定しにくい成果など)を全員で分かち合う意味がある。
2年連続でベアを発表しない(できない)トヨタでさえも「全員一律」にはもう納得感が低くなってきている現実がある。
個人主義の方が合理的な次元に入った(入らざるを得ない)ということなのだろう。
太田薫の「暗い夜道を一人で歩くのは 不安だ。 だから, みんなでおて手つないで進めば, 安 心だ」 と言って1955年に始まった春闘(産業別労働組合による統一闘争)も転換期を迎えつつあるということなのでしょう。