富士フイルム、米バイオジェン製造子会社を買収 8.9億ドル
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富士フィルムは医薬品関連を強化事業として投資を継続していますが、今回はバイオジェンのデンマークのバイオ工場を$890百万ドルで買収するとのことです。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120190312489122.pdf
バイオジェンの開示を見ると、
http://investors.biogen.com/news-releases/news-release-details/biogen-enters-agreement-sell-its-large-scale-biologics
この工場では多発性硬化症治療薬のTYSABRIを現在製造している模様です。本件後は富士フィルムはこの薬剤をバイオジェンに供給すると同時に第三者のバイオ医薬品の受託生産もできるようです。一方、バイオジェンはスイスに建設している新しいバイオ工場が2020年には稼働するとのことです。
TYSABRIは市販後かなり時間が経っており売上も頭打ちですので、富士フィルムがこの工場の稼働率を中長期的に確保する案件をどれくらい抱えられるかに注目だと思います。いい会社を買いましたね。ナノテクノロジーの技術と相まって、新薬創出のスピードアップに期待。しかしこの手のニュースを見るたびに、コダックを思い出してしまいます。決断、とは恐ろしいものです。
買収を発表してから買収完了まで5ヶ月ほどかかるのか。
いや、買収を発表するまでにも基本合意やらデューデリやら何だかんだ時間かかってるとして、正味どのくらいの期間を要するものなんだろう。
気になるです。