中国WeChatを徹底的にパクる、フェイスブックの新戦略
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パクリ事例を見るたびに、「トレードオフ」で模倣者を寄せ付けないポーターの競争戦略を思い出す…
イケアは、家具を組立式にするトレードオフにより、物流と郊外店舗のバリューチェーンを最適化し、従来の家具メーカーが簡単にパクれない事業を築いた。
=抜粋=
トレードオフは、戦略における道路の分岐点のようなものだ。どちらか一方の道を行けば、同時にもう一方を行くことはできない。
企業が成功すると、競合企業がよほどぼんやりしているのでもない限り、必ず模倣者が現れる。このときトレードオフが模倣者の前に立ちはだかる。トレードオフはその性質上、戦略を持続可能にする選択である。なぜならトレードオフは対抗するのも、無力化するのも難しいからだ。
=参考=
マイケル・ポーターの競争戦略
https://www.amazon.co.jp/dp/415209320XWeChatに限らず、これまでもワッツアップやインスタは外部企業を飲み込み、スナップチャットのように買収に応じなければ、インスタのストーリーでパクって叩き潰してきた。そもそも、上場時にはスマホ対応できるか疑問視されてきたところから、よくここまで成長して来たと思う。ただ、その有能さゆえにプラットフォーム化が進み、一時のマイクロソフトのような悪の帝国とみなされている。AR/VRなど新しいデバイスで新規ビジネス開拓すれば、そのイメージを少しは改善できるだろうから頑張って欲しい
記事にある通り、アリペイと並ぶ、モバイル決済プラットフォームWeChat Payと連動していること、ミニプログラム(小程序)を開発して、アプリのダウンロードを不要にしつつあること、の2つがWeChat と他のSNSとの最大の違いである。
テンセントは、京東、拼多多、小紅書、唯品会、蘑菇街などアリババ以外の大手ネット通販のほとんどを陣営に取り込んでいる。拼多多が設立わずか3年で米国市場に上場できた最大の要因は、WeChat のミニプログラムだ、とされている。
また、中国では社交電商または社区団購とよばれる共同購入サイトが花盛りだが、これらもWeChat における友人圏における小さな商売の延長線にあるといえる。誰でも簡単に個人事業主になれるネットインフラである。
この部分をさらに強化すべく、直近では「好物圏」という新しい機能を追加した。ミニプログラムと連動して、自分だけの口コミ通販サイトを作成できるようになる。
もはやマネされるのは当然ともいえる、最も多機能なSNSだろう。