【直撃】シリコンバレー発、未来のロボットを作る起業家

2019/3/19
サイズの違う商品を拾い上げ、箱に移す。
ピッキングする対象が金属か、木なのか、またはゴムなのか。人の目は瞬間に捉えた情報をもとに、力の加減や持ち方を変えることができる。
人間には朝飯前の作業だが、アームを動かす軌道を一つづつプログラミングして教えこまなければならないロボットにとっては至難の技だ。
物体を「認知」することを自ら学ぶ、賢いロボットを作れないか。
サンフランシスコの人工知能(AI)関連スタートアップ、「Osaro(オサロ)」はその課題をソフトウェアで解決しようとしている。
要になるのは人間が自然に行う作業を、コンピュータに自ら学習させるディープラーニング(深層学習)だ。
約4年前に創業したオサロにはPayPal創業者のピーター・ティール氏やYahoo!の共同創業者、ジェリー・ヤン氏など著名な投資家が名を連ねる。
NewsPicks編集部は来日したオサロのデリック・プリドモアCEOをキャッチ、ロボットに人工知能を掛け合わせた先に「産業革命」起きるのか、ロボットの近い未来の可能性について聞いた。
デリック・プリドモア/Derik Pridmore オサロ共同創業者兼CEO。オサロ創業以前はピーター・ティール率いる「ファウンダーズ・ファンド」に参画し、グーグルが買収したAI開発企業「ディープ・マインド」に初期段階で投資した実績を持つ。マサチューセッツ工科大学(MIT)でコンピュータサイエンスと電子工学の修士号を取得