孫正義が「物流の未来」を託す32億ドル企業、Flexportを創った男
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注目のコメント
FlexportのFounder & CEOであるRyan Petersenとは、5分だけですが会話したことがあります。
とても、熱心に話を聞く人だという印象で、差し上げた英語版の日経文庫を差し上げたら、とても心から喜んでいて、この人の素直さを感じたのを思い出しました。
Flexportのビジネスモデルは、物流関係者以外理解しづらいと思いますが、彼が話したAmazonと車ディーラーの話で、よく理解できると思います。
角井自身、以前、サプライチェーン情報管理をする会社設立を2001年ごろに画策していたこともあり、その時の構想を超える、彼のモデルの素晴らしさを感じます。国際貨物輸送業界には、2つの大きな課題があります。
1つめの課題は、輸送に関与する登場人物が多く、その情報管理・通信手段が統一されていない点。
場所によっては手書き書類管理で行ってい不透明性が高かった。
2つめの課題は、法律規制が輸入する国によって異なる点。世界情勢によって関税が変化する。例えばそう、トランプ政権の関税引き上げの影響も。
Flexportは、これら国際貨物輸送の2つの課題を物流データプラットフォームを構築することで解決している注目の企業であると、3年前くらいに教えてもらいました。
こういった古くさいがなぜか課題解決がテクノロジーで解決されていなかった業界がある。
「本質的な課題を抜本的に解決する」企業は価値が高いですね。フォワーダーは未だにオフラインのプレーヤーが多く、Maersk始め大手は自社基幹システムと結びつけながら独自の管理システムを使っているというアナログ感。
一方、世界の海上輸送量は現在110億トンを超えて成長しており、この20年間では2.2倍に激増している。
基本的にはモノを運んでるだけなので共通のプラットフォームが作れそうなものだが、誰もやって来なかったのは古い業界故の反発や既得権益による。私の先輩もShippioというフォワーダー向けのRPAをやっているのだが、かなり怖い目にも遭ってきたそう。
斯かる環境下でFlexportは売上を4.4億ドルまで伸ばしてきた実績が凄いと思うし、孫さんが数ある中からここを選んだ要因でもあると思う。