意外な廃棄物も再利用?リサイクル材料を活用したコンクリート混和材料
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「セメントを製造時に発生するCO2は、人為的排出量の約6%を占める」という書き出しは事実。
ただ、このCO2はセメント原料の石灰石に吸着されていたものが解放されるのが半分で、セメント工場がやたらと排ガスを出しているとイメージされると僕らは困っちゃう。
セメントの使用量を減らせばCO2の発生量を削減できるのは、その通り。
じゃあ、セメントの代わりに廃棄物を使えばエコか、というのはケースバイケース。
1000kgのセメントを製造する際には471kgの廃棄物が原燃料代替としてリサイクルされている(2017年度実績)。
セメントを使う・使わないっていうのは、廃棄物利用の観点からみると、ゴミをコンクリートの前に足すか後に足すかという点しか異ならない。
この話はもう何度もしてきたけれど、コンクリート混和材と廃棄物利用とセメント製造業の話は、この背景を知らないとしゃーない。
けど、はっきり言って、そこを明らかにしている記事は業界紙にすら少ない。
代表的な混和材であるスラグがセメント産業以上にCO2を排出する鉄鋼業に由来することすら、無視されがち。
幸福なことに、セメントをつくるときの材料にもセメントそのものの代わりにも使える廃棄物や副産物はたくさんある。
この理由は単純で、セメントやコンクリートの組成は地殻の組成に近いから、世の中に溢れている元素からつくることができるため。
コンクリートは地産地消で、性能規定型の半製品。その地域やその時代に合わせてゴミでもなんでも必要な材料を選べることが良さだと思う。
自然骨材などが枯渇しつつある昨今、こういう設計思想が21世紀型のコンクリートに求められるのかなと個人的には考えている。
以下、参考リンク
https://newspicks.com/news/3701968
https://newspicks.com/news/3462862
https://newspicks.com/news/3117541
https://newspicks.com/news/3010816コンクリート
多様な廃棄物との組み合わせで、強度や耐爆裂などよくなったりするのですね
また、Co2排出量よくせいはチャレンジ
コンクリート業界には、CO2排出量の抑制や廃棄物の減量、他業種からの廃棄物の受け入れや副産物を原料とした補強材料の開発などが期待されている