【完全理解】今日学び直す、震災8年「原発」は何か変わったのか

2019/3/11
2011年3月11日の福島第一原発事故から8年が経過した。日本だけでなく、世界を揺るがした未曾有の事故を経て、日本のエネルギーは何が変わったのか。報道が減りゆく日本の原発とエネルギーの本質を、東京理科大学の橘川武郎教授に聞いた。
8年経っても漂流する原発
──2011年の福島原発事故からちょうど8年経ちました。この間に、日本の原発をめぐる状況は、何か変わったのでしょうか。
3.11の時点で原発は国内に54基ありました。当時から3基が建設中で、合計57基あったんですよね。
その中で、現状再稼働しているのが9基です。一方で、原子力規制委員会による基準を満たしたけれども、まだ動いていないというのが6基あります。ほかに規制庁に審査申請しているけれども、まだ許可が下りていないのが12基です。
さらには、そもそも8年経ったにもかかわらず、再稼働に向けた申請をしていないものが9基あります。そして廃炉が決まったのが21基(公式には廃炉検討中の福島第2の4基を含む)なんですね。
─8年経つのに、再稼働を目指すでもなく、廃炉を決めたわけでもない宙ぶらりんの原発が9基もある。福島第2を入れれば13基になりますね。