ドイツ、対中政策に苦悩
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これはなかなかよませる記事。中国の展開に苦悩するドイツ、そして、これまでの冷戦からグローバルへと乗り越えてきたEUらしい、近代世界の範を築き上げてきた欧州各国の成熟した「マインド」。
確かにEUのなかでもドイツの存在はフランスとともに、というかEUになる以前の独・仏・英がほかの国とは歴史と経済力からも抜きんでていたところからも見える文化、伝統の違いなのだろうね。
「緊縮財政」にこだわるドイツなどは、ユルユルの財政の日本とは、全く正反対なのだ。第二次たい戦後のドイツと日本の反省のありかたと哲学の違いにもみられるような気がする。1947年のドイツと日本、マイネッケの「ドイツの悲劇」と同じ年の和辻哲郎ほかの「鎖国-日本の悲劇」との違いからも見えてくるように思う。
規律を重視する製造業、重工業に強い、どちらかといえば日本に似ているところもあるドイツの経済の在り方。この「規律」にしても、基本的に「島国」日本とはかなり違う「マインド」があるのだが。
中国の急激な台頭と、その歴史的な帝国というか、大きな面積を中央集権的に納めてきた歴史からくる中国的、長期的に考えられる「マインド」が急速に表面化してきたこの10年、といったグローバル世界のあり様に苦悩する世界、といったところだろう。
この記事、ぜひおすすめ。日本人は何を、どう考えるか?英国離脱、極右が台頭し始めているEU各国、これからのEUの将来への課題が見え始めるのかもしれない。英国の新聞社がどうドイツを見ているか、
もしくは、英国の読者に訴える上において
どう書くかが、感じられる。
ドイツの外における、EU内でのドイツの
緊縮財政に対する批判は、常につきまとう。
そして、ドイツと中国の余りにも近い関係
について、問題提起したがるのも同じである。
ドイツの新聞をドイツ語で読むと、
この二つの話題は、余り見かけない。ドイツの内燃機関技術で発展を望んだ中国という関係が、今や中国頼みのドイツという構図になっている。
> ドイツの自動車産業はあまりにも長くディーゼル技術に依存してきたために、人工知能(AI)や電気自動車(EV)向け電池といった分野への投資で後れを取った。
誤解を恐れずいえば、これはトヨタのハイブリッドシステムの対抗策であり、ディーゼル化は欧州の石油精製産業を犠牲にした自動車産業政策であり、中長期の環境政策でもあった。
これがVW不正と英仏の脱内燃機関宣言で歯車が狂ってしまった。その余波は仏の黄色いベスト運動の背景(軽油優遇の廃止)にも影響している。
EUという枠組みの中で、財政の最終的な決定権を失い、デジタルな安全保障と産業政策の板挟み。「ドイツ帝国」たるEUの矛盾も中国の成長によって極まってきた感じがあります。
EV分野での協力に関しては、日本と中国の関係も微妙なところで、中国は自国市場の重要性を使って日独を秤にかけているような気もします。ステーションの規格の部分では中国からは積極的に日本とやろうとしているように思われます。
商品取引決済通貨の覇権を狙う人民元ですが、そういえば、商品取引に特化したコモディティペッグ暗号通貨(いわゆるステーブルコイン)Tiberius Coin(Tcoin)は、昨年末のローンチをクレジットカード会社の手数料問題で延期し、今は2019年2Q発売を予定しています。これはある意味で、貿易決済通貨の覇権への挑戦でもあるのかも知れないなと。