【猪瀬直樹】官僚機構の正体をつかむ。『日本国の研究』

2019/4/12
日本の権力構造をひもとく
『ペルソナ 三島由紀夫伝』を終えたあと、三島由紀夫が官僚の家系であったことも動機だが、日本の権力構造の謎をつきとめるために官僚機構の現在について分析してみようと思った。
まず官僚機構を風景として捉えることができるかどうかである。
当時、3兆円の借金を抱え、その借金が増え続けていた森林開発公団という特殊法人があった。このごろは公社・公団を、何とか機構という名前に変えており、森林開発公団は、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センターという長ったらしい名前にしている。
借金が増え続けるのはなぜか、まず現場を見ておこうと、山形県にある朝日連峰の林道に足を運んだ。