【猪瀬直樹】東日本大震災の教訓。「偶然を必然」にするために

2019/3/9
東日本大震災から8年
東日本大震災が起きてから、もうすぐ丸8年となる。
東日本大震災のような、想定外の事態に直面したとき、僕らは何を基準に行動すればいいのだろうか。既存のルールに従うだけでは「想定外」の事態に対応できないことは目に見えている。
刻々と移り変わる状況に臨機応変に対応し、次々と襲ってくる危機を乗り越えるためには最も大事なこと(災害時にはそれは人命であり、安全であろう)を見極め、そこに意識を集中しなければならない。
危機への対応を考える時、東日本大震災ほど教訓になるケースはないはずだ。いま改めて、8年前のこと、そしてそこからどのような教訓を得るべきか考えてみたい。
2011年3月11日14時46分、マグニチュード9.0を記録した東日本大震災が発生した。その日は14時20分に都議会が終わった。その最後の議決が、たまたま耐震化条例だったのだ。
東京23区内をぐるりと巡る環状7号線(通称「環七」)の両側には、築35年とか築40年のマンションがたくさん立っている。1981年以前の建物は耐震基準が緩いので、耐震補強をしないと、地震のときに倒壊の恐れがある。