日本人の知らない いすゞSUVが 顧客調査で最優秀賞に輝いた理由
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UT(Utility truck)はPick-up truckから派生したトラック。日本ではすっかり眼にしなくなったPick-upですが、北米やオーストラリア、ニュージーランドに加えタイ、インドネシアなどの東南アジアでは依然として根強い人気が有り市場規模も大きい。
因みにSUV(Sports Utility Vehicle)もPick-up派生です。より正確にはPick-upやUTのリアボディ(荷台)に樹脂製のカウルを後ずけしたものがSUVの起源です。
その後の変遷の過程で、SUVは世界規模に拡大し人を乗せる事を主眼とした乗用車として進化した。一方、Pick-upは物を乗せるトラックとしての原点をキープしている。UTも依然としてリアボディを装備している事から、やはりトラック・カテゴリーに区分される。
この“人”か“物“かが要求品質に大きな影響を与える。要は、前者は乗用車として、後者はトラックとしての性能が評価される。こうした要求品質に応える構造が異なる。乗用車並みの快適性を具現化する為には”モノコック”と言われるラダーフレームを持たない構造がSUVの主流となり、UTはフレーム付きが求められる。
いすゞは1990年代に本格的な乗用車製造から撤退し、2000年に入って直ぐ米国でのSUV生産も止めた。その後Pick-upを生産していたタイに於いてのみSUVを開発、これがD Maxとなる。
フレームの有無は安全をはじめ様々な規制対応に影響を与える為、要求品質への対応と共に相当の時間とknow-howが求められる。
因みに日本でPick-upやUTに似た進化を遂げているのが軽トラだと思う。トラックに一本化したいすゞが再び乗用車セグメントで復活する事は?
上述の歴史に直接関与した為、懐かしさから投稿しました。