【世永亜実】平均年齢26歳、女性9割。SNS世代のやる気スイッチ

2019/3/9
若い女性から圧倒的な支持を集めるアパレルブランド、サマンサタバサ。社員の平均年齢は26歳、9割を女性が占める。30歳で執行役員になった世永亜実氏は、ずっとそうした若手社員たちが120%の力を発揮できるよう背中を押してきた存在だ。
多くの企業が悩む女性社員が活躍できる環境づくりには何が必要なのだろうか。
世永 亜実(よなが・あみ)
サマンサタバサジャパンリミテッド 上席執行役員 
大学卒業後、芸能プロダクションを経て、サマンサタバサジャパンリミテッドに転職。ヒルトン姉妹やヴィクトリア・ベッカムなどのプロモーションプランの立案や取材対応を行い、同社のブランディングやマーケティングを率いてきた。2012年より現職。
日常的にマーケティングをする世代
「今どきの若者」という言葉が嫌いです。世間一般から見たら、41歳の私もペーペーの若者なのかもしれませんが、平均年齢が約26歳、社員の9割が女性である会社にいると、やはり世代間の違いはもう生物的な違いのようにひしひしと感じます。
大学生で初めて携帯が出始め、社会人最初の頃はファックスとガラケーだった我々の世代。それに比べて物心ついた頃からスマートフォンがあって、SNSを使い慣れている世代の子は、明らかに脳の構造が違いますよね。
TwitterやInstagramの限られた文字数の中で、いかに自己表現をして人を惹きつけるか。今の20代には言葉を巧みに使える力が、私たちの世代より確実にあります。それは日常的にマーケティングをしていることにほかなりません。
例えば、「10文字で相手に伝わる言葉を考える」とか「手帳を可愛く見せるために物を配置する」ということが得意な世代だということを仕事でも目の当たりにしています。それに対していかに感謝と尊敬を持って接することができるかが若い女性たちとの付き合い方のポイントだと思っています。
女性には、結婚、出産もあり、それ以外にも選択の連続の人生です。だからこそ「今」に対して真っ向から真剣にぶつかっていきます。男性は「今頑張っている先に新しい道がある」と言いますが、女性は今頑張っても3年先、5年先にはまったく違う道が待っているかもしれない。
それは仕事を腰かけと思っているのではなく、今目の前の仕事に全力を注ぎたいと思っているのです。
男性は頂に登りたいかもしれませんが、女性は日々登っていく道がいかに心揺さぶるものにあふれていて、それらが誰かの心も素敵にできたらいいなと思いながら今を生きている。
妊娠、子どもの病気や学校、親の介護......何が起こるかわからない中で、女性たちは一瞬一瞬を全力で生きています。だからこそ「今を大事にしよう」という意識が強い人が多いのを感じます。
年齢の節目で成果を見せてあげる
私自身の20代は本当につらい時期でした。