【松田憲幸】3万円のソフトも1980円。「ホームの端には立つな」
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注目のコメント
映画を見るために、チケット売り場で、
「タイタニックのチケット大人2枚ください!」
「すいません、タイタニックは開発費を259億円もかけているので、
一人5万円で、合計10万円になります!」
ということはないですよね。
「ソフトウエア業界は全くこれと同じことをやっているんです!」
というトークは本当によく効き、コンテンツがどんどん集まっていきました。
また、このころも店頭に立って接客していたのですが、
直接お客様に
「あんたのところ、1980円といっても買うものないよ。」と言われ、
「何があれば、良いですか。」とお聞きしたら、
「ゲームだよ!ゲームはないの?」と言われたので、
そのまますぐにコーエー社の襟川社長にアポをとってお伺いし、
「信長の野望」を1980円で発売、大ヒット製品になりました。
そして、この年(2003年)、創業7年でソースネクストは日本におけるソフトウエアの販売本数でマイクロソフトを超えて1位になりました。松田さんとご一緒して、何度か週末にベイエリアのスタートアップ経営者のホームパーティに参加したことがあります。
こうした場を通じて商談に発展することが少なくないようですが、公私ともに強い関係性を築こうとなさっている姿を目にする度に、生粋の商売人なんだなと感銘を受けます。
社長自らが先陣をきって異国に居を移し、最前線でトップ営業をなさっているわけですからね。
サン・マイクロシステムズのエピソードも、妙に納得感がありました。
名刺交換に並ぶ人は少なくないでしょうが、こうして実際の商談に繋げられている人がどれくらいいるのでしょうか。
シリコンバレーにいると、仕事関係の相手と夜に飲みに行く機会は、日本に比べて多くはありませんし、一見すると公私をきっぱりと切り分けているようにも思えます。
ただ、実際には交流のスタイルが違うだけで、所変われど泥臭い人間同士の信頼関係が重要であることは変わりません。